20、まずは言葉遣い的なやつ
本当はいつも通り0時投稿予定だったのになぜこうなった…
ではどうぞ!
俺があの暗闇に閉じ込められていたのはおよそ2時間のことらしい。俺にはその2時間が永遠にも感じられていた。そして、俺のクロノに対する反逆心はすでに折れてしまっている。
そして、俺はまずお風呂に入れられた。涙や汗そして気づかなかったが下の方も漏らしてしまっていたらしい。流石に元高校生の自分にとってとても恥ずかしかったがクロノは
「大丈夫ですよ。あの状態であの空間に入れられて普通に戻ってこれる人なんて滅多にいませんから」
と言って笑う。俺はお風呂で身体の汚れ(ちなみに連れ去られた時の汚れなどは俺が眠っているうちにクロノが浄化の魔法で綺麗にしたらしい)を落とすとタイミングを見計らったように腹が鳴る
クロノの指示により食事を命じられた俺は逆らうわけには行かずいわゆるブランチのような時間に食事をしている。食事の方は大変美味しかったが、心の疲労が大きくあまり進まなかった。
クロノはそんな俺を見ると部屋に戻り眠るように指示を出す。俺はそれに従うと先程紹介された部屋に行き布団に潜り込む。ベッドは宿のものより良いものらしく。すぐに眠りについてしまった。
俺が目を覚ましたのはあたりが暗くなってからだった。一瞬先程の調教が頭に浮かび身体が震える。俺は震える身体をおし、無理やり立ち上がると食堂の方へと向かう。
「おや?起きたのかな?」
「ぴぎゃっ!!」
突然後ろから声をかけられたことに変な叫び声をあげる。
「おっ脅かすなよ…クロノ」
「おやおや何をそんなにびくびくしているのでしょうか?私を怯えるってのは逆に不快ですねえ」
俺はびくりと身体を震わせる。目には既に涙がたまっている。
「嘘ですよ、さあ晩御飯といたしましょう。そこで、またこれからの調教について話しますよ」
食堂につくと今朝と変わらない豪華な食事が並んでいる。しかし俺はクロノの新しい調教の内容が気になりあまり進まない。
「さて、ん?あまり食べてないようですがいいのですか?」
「う…うん!や、やっぱり緊張してるからか食欲がなっ無くて」
「そうですか?まあいいでしょう。さて…次の調教内容は貴女の言葉遣いを直しましょうかね。自分のことを"俺"と言ったり、乱暴な言葉遣いを止めさせましょう。さて、何をしましょうかねえ…」
そう言ってクロノはニタニタ笑う。俺は怖くなって、
「こ、言葉遣いなら!私だって普通に使えます!な、直す必要なんて無いから!」
俺が無理やり敬語口調を作る。日本にいたころは敬語とは無縁の生活を送ってきたため所々使い方がおかしいが、
「そうですか?そうは思えませんが…そうだ!あれがありましたよ」
そう言ってクロノはにこにこ笑う
「実は貴女に付けられているその首輪は貴女の行動を制限できるんですよ。まあ…さっきから貴女の身体を固定させたりしてたので気づいているでしょうがね。ちなみにその首輪は取ろうと思えば取ることができます。取っても良いですよ?ただ取ったらさっきの倍の暗闇の刑ですがね。おっと、そんな怯えたような顔をしないでください。さっきも言いましたが私を怒らさなければ至って問題はありませんよ。
さて、話の続きです。恐らく貴女は心の中で自分のことを『俺』と言っているのでしょうね。だからとっさの時『俺』言ってしまう。ということで私の魔法とその首輪を使って貴女の一人称をまず変更し、そうですねえ…ついでに私のことをご主人様とでも呼んでもらいましょうかね」
そう言うとクロノの手から光が発する。身体に電気が走ったような衝撃が走る。
「あくまでも調教ですからね、自分の意思で言わせることに意味があるのでね。簡単に言えば喋ったり、心の中でも、さっきのことを守れなかった場合は身体に電気が走ります。まあさほど強くはないですがね。ただそれがそうですねえ…7回起きたらまた闇の中にご招待ですかね、ちなみに今のはルールを言ってなかったのでノーカウントで構いませんよ」
そう言うとクロ…っぐ…ご、ご主人様は笑う。俺…っつ…わ、私は再びあの暗闇なんかに行きなくないのでご主人様の言う通りにする。
「おや、もう2回ですか?早いですねえこの勢いなら夜のうちに発動するかもしれませんね?安心して下さい、次は声は出させてあげますからね!ただその分時間は伸びますけどね。」
「そ、そんなの無理だよ!お…ひゃっ!わ、私が壊れるだろ!」
「安心してください。その首輪には精神安定の力も付いているので、そう簡単には発狂はしませんよ」
クロ…んっ…ご主人様はくくくと笑うと私に風呂に入って眠るように言う。私はご主人様の指示に従うと風呂に向かい、無心で風呂に入る。すると、ドアが開き人が入ってくる…
「ってお前…くうっ!」
お風呂場にご主人様が入ってくる。突然の出来事に…わ、私は驚きの声を上げる。これで5回目…あと2回…
「おやおや、何を驚きの声を上げているんですか?私は貴女の主人ですよ?一緒のお風呂ぐらい入るのは普通ですよ」
「そ、そんな!ならあらかじめ言え…言ってくださいよ!私だって心の準備ってのがあるんですから!」
そう言って私は抗議の声を上げる。元男と言え今は女だ、裸を見られることに抵抗は無いが突然だと少し恥ずかしい。私は下を向く。
「それはそれはすみませんねえ…さて、ミズキさん唐突ですが私の背中を流してください。私も貴女の身体を洗ってあげますから。おあいこです。これは命令ですよ」
そう言ってご主人様は私に命令をする。私はしょうがなくご主人様の背中を流してあげる。そして次は変わってご主人様が私の身体を洗ってくれる。流石に前や大事なところは自分で洗わしてくれるためとくに、エロ同人のような展開は起きない。ただ他人に頭を洗ってもらうのは気持ちかった。あまりの気持ちに変な声が出かけたのは言うまでもない
「さて、ではミズキさんおやすみなさい。明日も楽しみにしていてください。くくく、では」
そうしてご主人様が去っていく。ご主人様が脱衣所が出たことを確認し俺…あっわた…んぐっ!…これであと1回か…。私は気を引き締めて無心で着替え、無心で部屋へ戻り、無心で布団の中に入る。
次第まどろみ始める意識、明日の俺はどうなってしまうのか…そんなことをふと考えてしまった。俺は気付いた時には身体を電流が走り、そして目の前に暗闇の穴が生まれ俺を吸い込んだ…
お読みいただきありがとうございます!
最近気づいたら投稿予定時間が過ぎている作者です。
だから予約しろよって言われたらそこまでですけど、なんか自分の手で投稿したいじゃないですか!ま、遅れたら意味無いんですけとね…
さて、今回はミズキちゃんの一人称チェンジの回でした。やっぱりTS娘で問われるのは僕っ娘、俺っ娘でいくのか、それとも私に変えるのかで意見が分かれますね。ちなみに作者はTS娘が苦悩しながら私に変更するのが好きです。
そういえば地の文のやつもカウントするんですか?と問われそうですが、そのようなことが心に浮かんだだけでアウトっていう縛りなのでカウントに入れました。
さて次回は闇の中でミズキちゃんが自分と向き合います。作者が一番難産だった次回、なんか色々と無茶苦茶な次回もよろしくお願いします!
誤字脱字報告、感想など超絶技巧お待ちしてます!
では、