19、はじめてのお仕置き的なやつ
なぜこのような謎の時間に…
12時投稿の予定だったのに…
ということで本編スタートです
「ようこそ我が家へ。歓迎するよ!では、まず簡単な案内をするからその後食事としようかね?」
俺が足を踏み入れたクロノの家は俺が思い描くような金持ちの屋敷みたいな家だった。
クロノは使用人の一人に声をかけ何か言うと承知しましたと言ってどこかに行った。
クロノは俺に近づくと俺の首輪からリードを取ると一つの部屋へ俺を連れて行く。
「ここが、君の部屋だよ。恐らく君が寝泊まりしていたであろう宿の部屋より広く良いものが揃っているはずだ」
「どういうことだ?お前は俺を奴隷にするためにここに連れてきたんじゃないのか?」
「くくく、さあ?それはどうでしょうか?ただまあ一つ言えることは、私はあなたを調教するということです。それ以上もそれ以下もないですよ。では、次は浴室を紹介してからお食事といたしましょう。」
そして、クロノは俺をお風呂場へ連れて行く。まるで旅館のように広い大浴場だった。そして、食堂に着くと椅子に座るよう促される。そして、目の前にはこの世のものとは思えない豪華な食事が並べられる。クロノは俺に食べるように促すが俺は何かあるのではないかと思い手をつけられない。
「どうしたのですか?あぁ…何か仕込んであるのかとか疑ってるのですね。やっぱり信用されませんか…」
「当たり前だろ!俺を勝手に連れ去っておきながらてめーを信じるなんてことできるわけないだろ!こんなもんより村に帰せ!」
「ふう…」
俺が怒鳴り声を上げ、食べることを拒否すると、クロノは大きく息を吐く。そして先程までの笑顔と打って変わり厳しい表情に変わると
「ミズキさん。あなたのお仕置きはこの食事が終わってからと考えていたのですが、その口と態度…やはり先に改める必要があるようですね。折角お腹が空いているだろうと、料理長に頼んで出してもらったというのに。」
そう言ってクロノは席を立ち俺に近づいてくる。俺は身の危険を感じ席から立ち上がろうする。しかし、首輪の力なのか身体が全く動かない。そうこうしているうちにクロノは俺の目の前に立つ。
"無音"、"拘束"
クロノがそう言うと口から声が出なくなり身体は動かない。俺が急な出来事に驚き口をパクパクさせる。
「あなたが、まだ聞き分けの良い子なら別の方法も考えていましたが…まあそんな貴女だからこの屋敷に来てもらったのですがね。では最初の調教です。」
そう言うと突然空間に穴が開き黒い穴が生まれる。
「あなたにはしばらくの間この中に入ってもらいます。当然声は出ませんし身体は動かせません。おや?あまり怖さが実感できないようですね、ではいいでしょう"痛覚遮断"と"気絶耐性"それと"自傷無効"もつけといてあげます」
そう言ってクロノは俺を抱き抱えるとその空間の前に置き、
「一定時間がたったら助けてあげますがこの空間を一度閉じてしまうと私からは中の様子は見えませんので…ではお元気で」
そう言ってクロノは俺をその闇の中に入れる。クロノが入り口を塞ぐとあたりは完全な闇となる。
ー闇ー
完全なる闇…声が出せないので音もない。身体は動かせず痛覚が遮断されている。つまり五感の全てが封じられているのだ。
闇の中で身体は上下に揺れているように感じる。
ただこの程度なら余裕だろうと思っていた
どれだけ時間がたっただろう目を開けても閉じても広がっているのは闇
(あれ?あいつ俺のこと忘れてないよな?いつまでこの空間にいればいいんだ)
そして再び時間が流れる
次第に身体に刺激が無いことに対して恐怖心が湧き上がる。
(あれ?おかしいな…なんかわからないけど…怖い…なんで?)
再び時間が流れる
段々と恐怖心が膨れ上がり1人でに恐慌状態に陥り始める
(なんで?怖い!怖い!怖い!怖い!…)
再び時間が流れる
恐慌状態によりパニックに陥る俺は気絶耐性のせいで気絶することさえも許されない。俺の心はすっかり恐怖心に染まり折れてしまっていた。
(なんで!?助けてくれないの!?まさか忘れてないよね!?そんなの無理!?このまま死んじゃうの!?怖い!お願いい助けて!)
再び時間が流れる
(まだ?まだ?まだ?まだ?…ごめんなさい…口癖なら直すから…ごめんなさい…ちゃんということ聞くから…ごめんなさい…お願い…早く…)
再び時間が流れる
(ごめんなさい…ごめんなさい。ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…)
どれだけ時間が経っただろう…
いつの間にか光が差し、手が伸ばされる。身体にかかっていた魔法が取り除かれる。
「おや?すごい顔ですね、涙で顔がぐしょぐしょですよ?」
そう言って俺の涙を拭く…久しぶりの感覚だ
「たかが暗闇と言って舐めてはいけませんよ?まあ…これからちゃんと私の言うことを聞いてくれるならこんなことは滅多にしませんが…ここまで効果てき面なら、今度はこの数倍この暗闇に閉じ込めてあげましょう」
(そっそんな!?これだけでも頭の中パニックなのに…これの倍なんて)
頭が真っ白になり身体が震える
「よっぽど怖かったのですねえ…くくく、ではちゃんと私の言うことを聞いてくださいね?」
俺は首を縦に降る。
…こうして俺は1日目の朝にしてクロノへの反逆心を折られてしまったのだ。
お読みいただきありがとうございます!
こういう系の調教の描写って戦闘描写に負けず劣らずクソ難しいことを悟った作者です。
ごめんなさい、こんな感じのお仕置きで。
ビシバシ系を期待してましたか?作者的にクロノさんはSですけどそういうキャラじゃない気がしまして
ということで次回は調教その2ですかね、お楽しみに
誤字脱字報告、感想などおまちしてます!