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奴隷娘の大逆転  作者: 逆辻 可愛
少年が少女に慣れるまで
14/45

13、VS長髪の男達的なやつその1

pv6000突破!ユニーク1000人突破!本当皆さんありがとうございます!

「あっ…アッシュさん、どうしてここに?妖の森にいるはずなのに」


先程、別の騎士にアッシュはんの居場所を聞いた時、妖の森にいるといわれ、きっとここには現れないと俺は思っていた。だけどアッシュさんは駆けつけてくれた。俺はアッシュさんが駆けつけてくれた嬉しさと2度目の死の恐怖、その他いろいらな感情のぶつかり合いとで涙が止まらない。


「お、私っ、私っ、頑張ったんだよ、アッシュさんに、ズビッ、教えてもらった魔法で龍の攻撃、防いで、でも、壊されて、死ぬかと思って、何で、こなかったんだよぉ、グスッ、信じてた」


「よく頑張ったねミズキちゃん、もう大丈夫だよ、後は僕に任せておいて」


そう言ってアッシュさんはしゃがみこむと俺を撫で、涙を拭き、そして長髪の男へと向き直る



「おっと、これはこれは絶刀の魔剣士殿じゃあないですか!なんともカッコいい登場の仕方だこと、クロノの奴、ちゃんと止めておけって言ったのに…あとで仕置き決定だな、全く…ほんと面倒くさいぜ、この村のトップは倒したってのに、騎士の奴らも冒険者も諦めねえしよお、ゲームの途中で乱入者は来るし、しかもそれが今話題の騎士殿とはなあ、なんとも…笑えねえな」


そう言うと今まで浮かべていた笑みからやれやれといった顔に変える、しかしその目はアッシュさんを睨みつける



「ふっ…まあここで後に脅威となると思われる、絶刀を滅ぼしておくのも悪くはないな」


そう言って男は龍達に指示を出す


「お前ら、この男を嬲り殺せ」


男の指示と共に龍が襲い来る、天空からは飛竜ワイバーンが突進を重ね、地上からは先程アッシュさんによって尻尾を破壊された黒龍カースドラゴンが口に炎を集め、吐き出す。


アッシュさんは俺らを守るために防御壁シールドの展開を始める。


しかし、アッシュさんの魔法は不発・・に終わった。次の瞬間にはアッシュさんの剣や身体に纏わり付いてた光のオーラが消え失せた。


「なっ!?」


「おいおい、絶刀さんよお、俺らがてめえの対策をしてないとでも思ったか?てめえは、今やこの国で最も警戒される人物の一人なんだぜ、何と言っても複数の魔法を同時に操り、剣の腕もピカ一と来たもんだ。だからよお…てめえの魔法を封じさせてもらった(・・・・・・・・・)。"術者阻害キャストジャミング"…本来は術者の魔素の集約を一時的に阻害する至って普通の誰だって使おうと思えば使える魔法だ、てめえだったら一瞬で解くことができるだろうし、そもそも一度発生した魔法を消すことはできない…ただな、今この空間には俺の三人の優秀な部下たちが多重にこれを掛けあい、三角の結界を作り上げている、これは闇の国が最も得意とする結界術式の一種でなあ、巷では魔の三角域デビル・トライアングルなんて、呼ばれてやがる、この空間内では魔素は一切働かず、魔力の行使は一切できない」


長髪の男はそこまで言うと再び笑みを浮かべ


「だがなあ…元々魔素が身体の内部にある魔獣達はこの中でも魔法の行使ができるのさ!じゃあとりあえず絶刀よ…そいつらを守りながら精々踊れや。お前は、その龍を倒し、術者を倒さなければこの檻から逃げられやしない」


そして、再び龍種の攻撃が…いや一方的な暴行が始まる。俺らを守りながらのため動きが鈍い、飛竜ワイバーン達の突進の雨が止まない、そして、それに紛れて飛竜ワイバーン焼き尽くすほどの火の玉が降り注ぐ。


「ぐはっ!!」


アッシュさんが飛竜ワイバーン攻撃をいなしきれずもろに突進を受ける。いくら装備が良いものとはいえ衝撃は直に伝わる。


「アッシュさん!!」


俺や他の人が悲鳴をあげる


「っ!!大丈夫だからできるだけ僕の後ろへ!!」


そして、アッシュさんは飛竜ワイバーン斬り殺していく、さすがは名刀と呼ばれる大剣である。その斬れ味はアッシュさんの剣技にかかればさらなる威力を高め、硬い皮膚をもつ龍種の弱いところを見抜き切り捨てる。しかし、黒龍カースドラゴンには一切刃がたたない。


次第に劣勢追い込まれるアッシュさん、その姿を下卑た笑みで浮かべる長髪の男たち、しかし、結界を張ってた男の一人に空からの光の矢が降り注ぐ。


「ぎゃあああアァァァ!!」


断末魔とともにその男が灰となる。突然のことに何があったか分からない男たちの元へ再び矢が降り注ぐ


「グハッ!」


一人は避けたがもう一人は避けきれず半身が灰となり地面にひれ伏す。そして避けて安堵していた男の首が一瞬で跳ねられる。


結界が消える。その好機を逃さないアッシュさんではない。即座に剣に光のを纏わすと黒龍カースドラゴンの首を跳ねる。


「くっ…誰だ!?」


「わしを老いぼれと思ってなめておるんじゃないぞ…ゴフッ、この程度の傷どうってことは無いわ!」


そこには全身が血まみれながら剣を支えに地面に立つ村長と、先ほどの光の矢を放った人だろう、魔力を使い切り倒れている女冒険者がいた。


「おいおい、じじいが粋がってんじゃねえぞ、眠ってろ」


「グフッ!」


長髪の男に一瞬で詰められた村長は蹴り飛ばされ壁に激突し、動かなくなる。



そして、男は徐に黒い刀に手を伸ばす。



「じじい…てめえあとでちゃんと殺してやるよ。さて、絶刀の為に立てていた作戦が悉く破れたと…しょうがないなあ、この術は出すつもりは無かったんだかなあ、まあいい、仲間の仇だ俺の本気を見せてやるよ」



男は剣を引き抜くと同時に何かつぶやく




突如、男の身体に刀から発生した黒いオーラがまるで蛇のように絡みつき始める。












そして、黒いオーラが晴れるとそこには黒い衣を羽織った。黒い獅子のように変化した長髪の男がニヤリと笑いながら立っていた。








お読みいただきありがとうございます!


投稿してから改稿までのスピードに定評のあるさくしゃです。


いや、だったら初めから直して書けよ!って感じですが、投稿してから読み直すと、この表現こっちの方が?これいらないんじゃね?とか思っちゃってついつい変えてしまうんですよね…


さて、村長活躍の場がなんとかできました。古豪なキャラってカッコいいですよね。そして、村長と一緒に出てきて女冒険者さんは前回出てきてた人と同じで、村長の孫娘でアッシュさんの幼なじみという設定があります。倒れた理由としてはギルド本部に迫る飛竜達を魔法で撃ち落としていたという理由もあるので決して魔力量が少ないわけではありません。


さて、ついに次回でこの章はクライマックスとなります。長髪の男VSアッシュさんの戦い、作者の拙い戦闘描写では限界があるので、ぜひカッコいいアッシュさんを想像しながらをお読みいただけると良いかもです!


誤字脱字には、気をつけておりますが見逃している点もあると思います。報告していただけると幸いです。


また、感想や批評も常に待ってます!



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