9、VS朱龍的なやつその2
拙い戦闘描写ですが宜しくお願いします。
さて、俺とアッシュさんが話していた間、龍はというとずっと火炎攻撃を繰り返していたわけではない。初めは、龍自身もアッシュさんの防御壁を容易く破れると踏んでいたのだろう、攻撃を繰り返していたのだが、その強固さを実感したのか今は攻撃を止め、どうやって防御壁を破壊しようか考えているようだ。
アッシュさんは俺の前に立つと持っていた刀…いつも使ってる大剣はとは違う小さな刀を取り出した。見た目は少し小さな日本刀という感じだろうか。
「じゃあ、いっちょやってやりますか」
そう言うとアッシュさんの持ってる刀に光が集まりだした。刀に光が集約するとアッシュさんは防御壁から抜け出し龍に斬りかかって行った。
アッシュさんが飛び出してくるとドラゴンは今まで魔力を溜めていたのだろう、アッシュさんに向かって連続で火炎攻撃を打ち出す。遅いかかる無数の火の玉をアッシュさんは避け、自身に当たりそうなものは無詠唱で出した防御壁で防ぐ。そして、近寄ると一閃、龍の硬い鱗というのがまるで嘘のようにスパッと切り裂け、龍の皮膚から血が吹き出す。
龍が呻き声を上げる、しかしそれもつかの間すぐに棘のある尻尾をアッシュさん目掛けて振り回す。長い尻尾と小さな刀では結果がみえている。
「あっ!危ない!」
俺が心配になって声を上げる。次の瞬間、血が舞い…
…龍尻尾が切れていた。俺には何があったのか分からなかった。確かに尻尾はアッシュさん目掛けて打ちつけていたはずである。なのに、次の瞬間には尻尾は胴と切り離されていた。
龍が先ほどとは比べ物にならないほどの声を上げる。すると、アッシュさんの低い声がきこえてきた。
「いつもの大剣であれば一瞬で真っ二つにできて苦しませることもなかっただろうにな、すまないな、今、楽にしてやるよ!」
そう言うとアッシュさんの手に握られた刀はさらに光を強めた。俺はあまりの眩しさに目を瞑ってしまう。
しばらくすると辺りは静かになっており、龍の声が聞こえない。おそるおそる目を開けめみるとそこには真っ二つになった龍が地面に倒れていた。
「これにて、終わり…っと、ミズキちゃん終わったよ」
そうやって笑みをこちらにむけてくる。その笑顔は今まで戦ってたことを思わさないようないつも通りの笑顔だった。
(ヤバい!アッシュさんが強いのは噂には聴いてたし、一度命も助けてもらったけど、ここまでだったなんて、かっこいい!)
「アッシュさん!かっこよすぎだよ!アッシュさんっていつもはあんな感じなのに、本当は強いんだね!」
「あんな感じなのにってのは余計だろ」
そう言ってアッシュさんは俺のそばに来てデコピンを喰らわす。あまりの不意打ちにびっくりしてしまう。
涙目でアッシュさんを睨みつけると、笑いながら謝ってくる。いつも通りのアッシュさんだ。
「さて、こんなところに龍なんて出るはずが無いんだ、ということはこの龍の調教師が近くにいるはずなんだよ、けど今はそいつを探すよりも村に帰ることが優先だ、急いで村に戻るよ!」
そう言って俺らは村への帰途を急いだ。
俺らがいなくなり、真っ二つの龍だけが残されたこの原っぱに一つの人影が現れる。
「さすがは絶刀だな、子どもの朱龍程度なら一撃とはな、あの魔法剣舐めてはいけないな…頭領に報告しておこう。しかしいくら絶刀でもこの力をずっとは継続してはられないはずだ。あいつへの対応は予定通りで良さそうだな。」
そう言いながら、黒い頭巾をかぶった男は、龍の死体に触れる、次の瞬間、死体は綺麗さっぱり跡形も無くなった。
そして、今、俺たちが走っていた方向を眺める。
「しかし…アッシュといたあの黒髪の少女、あの子は恐らくただの人間ではないな…くくく、国へ連れて帰れば奴隷として高く売れるな、これは頭領には内緒で考えておくか…」
そう呟いた黒頭巾は再び景色に溶け込むように消えていった。
お読み頂きありがとうございました。
こんにちは、作者です。
さて、初めての戦闘描写でした。はい、知ってます。全然書けてないってことは、
戦闘描写書ける人ってすごいですよね、なんであんなに綺麗に書けるのか…尊敬します。
そして、改めて読み返すと私の詠唱がひどいですね…てか、そもそも詠唱設定はいるのか…
あとは、とってつけたような急展開、主人公はただの人間ではない!(キリッ
みたいなやつ…
これからもこんな感じで謎の事柄がいきなり現れるかもしれませんが、お付き合いいただけると幸いです!
ちょくちょく直してたりするのですが誤字脱字、言い間違えなどがありましたらご報告お願いします!
感想も待ってますので、是非お願いします!
では、
※3月2日少し表現などを加筆・修正いたしました。