体と心そして大空へ
ミケ「まず歩く事から始めるニャン」
「ムリは良く無いニャン」
テレサ「はい、」
歩いてみると、フラリとゆらつく。
例えるなら、正座で痺れた足で立つ用な感じだ。
別に痺れてる訳では無いのだが。
ミケ「ムリはしないで良いニャン」
「直ぐになれるニャン」
テレサ「うん、ありがとう」
自分の体との対話、もちろん言葉じゃ無いけど、何処かでしてた………
武術と同じだ!!
私は私の心と体に向き合う、
体をゆっくりと動かす、でくるだけ滑らかに、指の先まで神経を行き渡らせる。
ゆったりとした動きは、体の芯から熱をうみ、背中へ、そして全体へと伝わる。
体の中に力の流れが出来る。
丹田に力を集め、力を大きく使う、大きくなった力は自然と小さくなる。
私は私を見る。
私が私を見る時、私も私を見て居る。
どれだけ自分自身と向き合っただろう?
何時しか自然と動ける用になっていた。
ミケ「凄いニャン、もう普通に動けるのかニャン?」
テレサ「そう見たい。」
ミケ「凄いニャン、」
「お父様を呼んで来るニャン」
しばらくしてお父様が来た。
父「もう普通に動けるのか?」
テレサ「何だか動ける用になりました。」
父「魂と体の相性が良かったのかも知れんな。」
父「一応コレを渡しておくとしよう」
「お前の目と同じ、碧い宝石をはめ込んだネックレスよ、かけておきなさい。」
ミケ「私と色違いでお揃いニャン。」
父「もう、変身の事は聞いたかい?」
テレサ「一応聞きました」
父「一応が…………」
「モンスターの血肉を体に入れるとモンスターの力をえる事が出来るのは昔から知られていた。」
父「我は、その研究を進めお前を蘇らせたのだ。」
「然し、モンスターの血肉の力に飲まれ、身も心もモンスターに成る場合が有る事が分かったのだ」
父「時は、魔属との戦がまだ残る時代、軍の資金援助で研究を続けた我は、リミットを付ける事にしたのだ」
「リミットは3段階、
人間の姿を基本型
第一段階はモンスターの特長部分が再現される
第二段階は全身で人間とモンスターの中間体に成る
第三段階は完全なモンスターだ、二度は人間に戻れぬ、心までもモンスターになってしまった状態だ。」
父「力も人間状態で
人間+(モンスターの半分)=①
第一段階で①の3倍
第二段階で更に3倍
第三段階では、分からんが第二以上じゃ」
父「この宝石は、第一段階の変身をリミット解除無しに出来るんじゃ。」
「力はそのままだか、モンスターの能力が使える用に成る、今のミケがその状態じゃ」
テレサ「私はどんな能力なんですか」父「ドラゴンの能力じゃ、羽と尾が生えて、ブレスが出せるはずた」
「魔法の使い方は覚えてるか」
テレサ「魔法使いだった記憶は有りますが、まだ魔法は使ってません」
父「我に似て、優秀な魔法だったのだ、焦らずとも使える用になるだろう。」
テレサ「分かりました、私も戦士として頑張ります」
父「お前は、戦士にならずとも良い、まだ地方では争いは絶えぬが、戦士の数は十分じゃ」
「テレサよお前には、二度と死んで欲しく無いのじゃ分かってくれ」
私は、ホットした。
ミケ「戦士なら私が居るニャン」
「テレサ様の安全は任せるニャン」
テレサ「期待してるわ、ミケちゃん」
ミケちゃんをモフモフして癒やされる(o^∀^o)
モフモフしながら数日が過ぎた。
体は自由に動きすこぶる体調も良い。
遂に変身を試す事にする
どんな姿になるか不安だが折角変身出来るのだから、変身したい。
宝石に力を流し込める、
思ったよりすんなり変身出来たが、羽や尾の動かし方が分からない?
テレサ「ミケちゃん、動かし方が分からないんだけど?」
ミケ「何となく動かして見るニャン。」
テレサ「………うん」
何となく意識してみると、ドラゴン特有の感覚なのか周り全体が意識できた、壁の向こうも床の底も天井の向こうまでも。
テレサ「何だかドラゴン特有器官が有るみたい」
ミケ「ブレスだったら、気負ってニャン。」
そんな怯えなくても良いのに
もう一度今度は体に集中する、尾に力が流れている。
尾に流す力を変えると、長さが変わった。
太さと長さも硬ささえ変化するみたいだ。
今度は羽に意識を集中する、動いた。
ミケ「今羽が動いたニャン」
テレサ「飛べるかな?」
飛ぶ事に意識を集中すると、始めに感じた超感覚が周りに働く。
どうやら、レーダーの役目をする能力が有る見たいだ、飛べ無いけど。
一週間程練習すると
自由に飛べる用になった
テレサ「私は鳥になったわ。」
ミケ「テレサ様は、ドラゴンですニャン、龍ですニャン」
テレサ「良いのよ、気分なんだから」
羽は、高速で自由に飛ぶ短い羽と、長期を飛ぶ長い羽に変化する。
尾も背中や羽での死角になる部分に高速で鞭の用にしなやかで鉄の用に硬く振る事が出来た。
今では、目の前の物を砕く事も出来る、気分は象の鼻だ、物を持つも砕くも槍の用に突き刺すも自在だ。