人生の終わりと始まり
悪魔の軍隊が世界に対し戦争を仕掛けてきた
亜人を含む人類と龍属の連合軍と魔俗率いるモンスターの軍隊による戦いは凄惨を極めた。
飛び交う魔法は大地を焦がし海を氷らせる。
山はその形をかえ森は砂漠に変わった。
300年にも及ぶ戦争に辛くも勝利を収めた連合軍は、魔俗を暗黒大陸へと追いやることに成功しのだ。
失った物は余りにも大きい。
我が娘は18歳のその命を散らしたのだ。
肉も血め何も残さずに………
我はさがした。
そして探しだしたのだ、僅かひとかけらの魂を。
繰り返される禁呪、龍神の血肉そして骨から我が娘の体を作りだした。
龍神の魂とも言える巨大な龍玉を僅か3センチにも満たない大きさまで圧縮する。
幾多の実験を繰り返し100年の年月が流れていた。
龍玉に我が娘の魂を合わせる、龍神の血肉から作られた我が娘の体に入れた。
準備は全てととのった、
我が最愛成る娘テレサの魂を全て引き戻す、魂の吸収力は龍玉により高められ新たな肉に宿る
この巨大な力に耐えうる器たる体をつくり
魂と龍玉は一つの魂へと………我が娘の魂になるはずだ。
遂に蘇った
「お父様…誰?」
「混乱しているのか?」我は娘へと近づいた、そして気がついたのだ
何故混乱して要るのか、とてつも無い間違いをしてしまった
我が娘の魂は、生まれ変わっていたのだ。
我は娘を助けるために、娘を殺してしまった。
100年の年月は娘の魂を生まれ変わらせるに十分な時間だ。
魂の書き換えが起こったのだ。
愚かな我を許しておくれ。