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第二話特殊依頼をこなして②




◇◇◇◇◇




『イル…キサマ、転生してから、

品性まで欠落してしまったようだな?

…仕置きが必要かもしれぬ…』



寒気を催す程に冷たい

リーンの視線を感じたイルは、

千切れんばかりに首を横に振る。


『いやいやいや!

違う違う!僕は至って真面目で

品行方正で気品があって、

正義感の塊で…ええと…

勇気のある…こ、好青年ですよ?

今のは…

ち、ちょっとした冗談でふよ!

うん!

デュ、デュフフふ、、ふ』



リーンの視線だけで

氷漬けになりそうなイルは

視線をリーンから外し、


ギルド職員へ向かって宣言する。


「僕は強い剣士になりたいんです!

そして、ブレイブダンジョンの

最奥に必ず!到達する!」


イルは精一杯、胸を張り

己の中では最大級にカッコ付けてキメてみせる。

ギルド職員も自分のことを見直してくれないか?

…なんなら惚れてくれてもいいんだよ?

など…

阿保な妄想も踏まえながら(懲りてない)の宣言。


勿論、ダンジョン踏破の目的は…

イキリだけではない、

本当の理由もあった。


(取りに行かなきゃならない物もあるんだよね)


その事は…到底周囲にも、

ギルド職員にも打ち明けることはできない。

世界的な大混乱を引き起こす可能性だってある

秘密事項なのだ。


この秘密は…

隣りで胡散臭そうな目をしている相棒…

リーンとだけ、分かち合っていれば良い。


しかし…


イルのそんな秘めた想いなど

知るべくもない周囲やギルド職員は…


油ギッシュなデブがニヤニヤしながら

夢物語の妄想をしているようにしか

映らなかった。



「な、なるほど…」



ギルド職員はイルの熱弁を聞き、

僅かに顔を引き攣らせる。

未だ踏破者が出たことの無い、

難攻不落、最強ダンジョンの

踏破を目標にするとは…


最弱の初心者冒険者が、

とんでも無く大きな目標を掲げたものだ…


ギルド職員はまたも心の中でため息。


まぁ、ただその心持ちは良しだが…。


数多の熟練冒険者が挑み、

未だに成し得ない…

ブレイブダンジョン最奥への到達…


道のりは余りにも険し過ぎると

ギルド職員は遠い目をして

ニ人に話しを切り出す。



「なら、その為の試練が必要ですよね?」



職員は、ニッコリと満面の営業スマイルを

炸裂させた直後、

悪魔の如く冷徹な指令を

二人のポンコツ冒険者に投下する。



『次の依頼失敗したら、即この町から追放!』



…と、最後通告の特殊依頼を、

職員はニ人に突きつけるのだった。



町から追放?


特殊依頼とは…⁈



イルは突きつけられた言葉に固まり、

リーンは胡乱げな目を更に沈める。




◇◇◇◇◇



(第二話③へ続く)

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