68/92
四章二話ブレイブダンジョンのラスボス①【挿絵付き】
◇◇◇◇◇
パリン、パリン…
水晶の一部が剥がれ落ち、
"ラスボス"の顔半分が動きだした!
しかし、
同時に宮廷魔術士もまた、
困惑し始めた。
「な、何故だ?
水晶のひび割れが…止まった…?
護符の効果が無くなっている?
封印はまだ一部しか解除されて
いないというのに…⁉︎」
蒼く燃えていた護符の炎は
いつの間にか消え、
護符の存在自体もまた、
消えようとしていた。
「護符の効果はここまで。
言っただろう?
あれは、"紛い物"だと!」
護符は完全に消え、
水晶のひび割れも
やはり、止まってしまった。
「バカな…そんな…
こんな…中途半端に…」
「本当に愚か者だ。
中途半端に結界は壊れてしまった…
どうするつもりなのだ!」
リーンの容赦ない詰問が
宮廷魔術士から見れば
煽っているように聞こえたのだろう。
みるみる宮廷魔術士は怒気を高めていく。
「この…小娘が!
お前に何ができる?
ギルドで有名そうじゃないか!
術者のくせに、術が使えない無能と!」
「おい!
それ以上言ったら、
僕が許さない…
リーン様は凄いんだぞ!」
『杖による怪力が…』と、言いけた
イルだが、不意にリーンに引っ張られる。
「危ない!」
◇◇◇◇◇
(ブレイブダンジョンのラスボス②へ続く)




