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三章二話ブレイブダンジョン③




◇◇◇◇◇



ニ層は至るところから水滴が落ち、

湿気の多い階層だった。


地面は平坦ながら、

水溜りも多く、ともすれば、

苔で足を滑らせかねない状態だ。


「へぇ〜!二回層って…

こんな感じなんだ!

水属性の魔物とかいそうだね!

あははは!」


そう言って気楽に笑うイルは

完全に他人事、観光客並みの

思考だ。


「みたい、ではなく

水属性魔物が出るのだぞ!」


よそ見してるなとリーンが

注意しようと振り向けば…


「ニ層は水棲系の魔物が多くいる。

特にスライムには気をつけ…」


「う、うー!うー!」


振り返ったリーンは

既にスライムに

全身食べかけられてるイルがいた。


胡乱気な目になるリーン。

一瞬…このまま見捨てて行こうか

…とも思ってしまった。


杖でイルごと一発殴った後、

豪快にスライムをむしり取り、

足で潰し四散させる。


「あ、ありがとう…

リーン様、逞しい…」


「スライムは素早くは無いのだから、

周り気をつけて見る事だ!」


そう言って、

またもスタスタと迷う事なく進んでいく。


ニ層も一層と同じに

道筋はほぼ一本で構成されており、

迷え…と言う方が難しい程だった。


何も無く進めば…

このダンジョンって意外に

広さは無いのかもな…と

またも他人事感覚で思う

イルだった。


少し歩くと見えてきた、


三層目前の扉…

最早、リーンに抱きつく事の

罪悪感は薄れ始め…

ただ役得だと、密着しながら

扉を通っていく。


「あれ?

今…魔物っぽい影が向こうの

岩陰にいた気が??」


ランタンを掲げ、

目を眇めるイルだったが…

薄暗いダンジョンの中で見失って

しまったらしい。


「…ふむ、我らを警戒して

魔物めが逃避したか…?」


「僕…ってよりかは…

…リーン様の怪力に…」


言いかけたイルは

刺すような視線を感じ、口を閉ざす。

三層の魔物より遥かに、

リーンの視線の方が恐ろしかったようだ。


更に進む。


四層は、それなりに迷路ぽくなっていて、

枝分かれになった道も多かった筈だが…

リーンの一切躊躇ない歩みのお陰で、

道を間違え、迷う事なく、

三十分程度で五層への扉が見えてきた。


それにしても…

リーンはまるで迷う事がない。

イルはその点について…

前世の明確な記憶では

残っていないものの

何と無く予想はついていた。


自分が魔王の策略…呪いで

闇落ちした後に…

何が起きたのかを…



五層への扉に到着し

二人は無事にゲートを潜る



あっという間に六層へ…



◇◇◇◇◇


(ブレイブダンジョン④へ続く)

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