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三章一話終わりへ進む者⑥



◇◇◇◇◇



「いやいや!違うから!

友情ってやつだから!何もないから!」


イルの顔が茹で蛸になってるのを見ながら、

単なる冗談だったのに…

リアクションが面白過ぎると

アーファは笑い転げ、

リーンは呆れる。


「と、ところでアーファ?

ここはどこなんだい?」


イルが話題を変えようと話しを振る。


「下水道だよ!前来たでしょ?

下水道にかつてあった、地下牢の中!」


「ええ⁈地下牢?」


改めて辺りを見れば、なるほど

柵に囲まれた小部屋の中にいた。

イルは慌てる

これじゃ外へ出れないんじゃ?


「まぁまぁ、私がいるって事に気付いてね?」


アーファが自分を指して笑う。

それはそうだ、

魔法で飛ばされたのはイルとリーンで…

アーファがここに来れたって事は…


「アーファ、出口まで案内頼めるか?」


相変わらず冷静にリーンは対処する。


「もちろんだよ!

この地下牢はね、

昔…脱獄が多すぎて廃止になったんだ。

その脱獄の抜け穴がここ!」


なるほど、少々狭いが穴が掘られていた。


狭い穴にイルの体型では

通るのが困難で…

リーンとアーファが苦労して

イルを手助けした以外には

順調に進め、

アーファの案内と、ランタンの灯りで

難なく外へ出ることができた。


「ありがとう!アーファ!

ニ度も助けて貰った…

今度またお礼のお菓子もってくから!」


前回持って行った礼の菓子が

アーファに大好評で、次

もそれにしようと約束する。


アーファの案内が無ければ、

脱出までにもっと時間が

かかっただろうと…

リーンもアーファに感謝した。


「ニ人はこの後どうするの?

こんな夜に魔法で飛ばされたって…

もしかして…

何か事件でも巻き込まれた?」


アーファは眉を顰め、

心配そうにニ人を見る。

ともすれば、

自分も付いて行くと言わんばかりだったが、

リーンに制止される。

依頼の延長だから、

と言われれば

アーファも諦めざるを得なかった。


「でも、何か困ったことがあれば

私に頼ってね!

私達友達なんだからね!」


そうリーンとイルに念を押して、

アーファは地下の研究室へ戻りかけ…


慌ててニ人を呼び戻す。


「あ!!忘れてたぁ!

ねぇ、ちょっと待って!」



◇◇◇◇◇



(終わりへ進む者⑦へ続く)

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