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雨音と鈴

作者: 信田エフ

※今回も異種間恋愛です

※雰囲気ホラーを目指したつもりが、そんなに怖くなくなってしまった

※多分メリーバッドエンド

「誰かに恨まれるようなことはしちゃいけない。これは当然わかるね?でも、好かれすぎてもいけないよ。真子ちゃんのためにもね」


 まだ私が幼かった頃、今は亡き祖母がよく言っていた台詞がこれだった。とりあえず、「うん」とは返事をしたけれど、理解はしていない。だってよくわからないのだ。大なり小なり誰かに好いてもらえるなら、仲良くできるなら、それはいいことじゃないのかと。少なくとも、嫌われるよりは。そもそも、世界中のみんなが仲良しならそれは平和な世界のはずだ。だから、私は誰からも好かれるような善良な人間であろうとずっと心に決めていた。祖母は心配してくれているのだろうけど、ちょっと心配が過ぎるだけなのだ。だから、大丈夫だ。そう考えて、私は長いようで短かった幼少期を過ごした。



***



 ザアザアと鋪装された地面と傘に雨粒が叩きつけられる音が響く。お世辞にも頑丈とはいえない金属の骨の傘を、担ぐようにして持ちながら帰路を進む。お粗末なビニールの傘の上を、次々に雨水が跳ねて飛び散った。濡れないのは頭くらいで、腕や腰から下はほとんど雫が線を引いたり、染みたり、光を反射したりしている。眼鏡が濡れていないだけ幸いなのだろうか。足はまだ冷たくないけど、時間の問題かもしれない。急いで帰ろう。

 水かさを増して、いつもよりドウドウと大きな音を響かせて流れる川。そこに掛かっている、大きな石橋。橋の車道をワイパーを忙しなく動かしている車が、歩道を傘を差している人が行き交っている様子がちらほら見える。ここを渡れば、もうすぐ愛しの我が家がある住宅街だ。


 橋の中央くらいまで歩いたところで、立ち尽くす人影が見えた。橋の灯りがあるとはいえ、今はもう日が落ちているしこの雨だ。視界はいい方ではないはず。でも、やけにこの人物はこんな雨の夜でも浮かんでいるようにはっきり見えるのだ。この人は…お坊さんだろうか。笠を頭に被り、黒い着物を着て、左手に鈴、右手に小さい器を持っている。背中には風呂敷みたいな鞄も背負っている。もう少し近づいてみる。……間違いない、お坊さんだ。こういうお坊さんを他の場所でも見たことあるし、詳しくはないけどどんな人かは大雑把には聞いたことがある。確か、修行の一貫でずっと外にいながら道行く人からお金や食べ物をもらっているのだとか。バケツをひっくり返したようなとはいかないものの、今は結構土砂降りだ。案の定、このお坊さんは笠を被った頭以外は、びしょ濡れである。顔は笠の陰でよく見えないけれど……でも間違いなく着物は色が濃くなっており、足下は泥で黒い。それでも、このお坊さんは愚痴一つもらさずずっと車道を向いて立っている。……こんな雨の中でも、修行しなきゃいけないのか、彼は。せめて屋根のある場所にすればいいのに。


「あの、これどうぞ」


 大変そうな彼を見ていたら、思わず財布から小銭を出して塵紙にくるんで渡していた。ちょっと今はお給料日前だから、大した額は出せなかったけど、せめて彼の修行が無駄にならないようにと気持ちは込めて。おずおずとお金を受け取る彼を見たけど、相変わらず顔は見えない。こちらを向いてはいるけど。……返事もない。何となく気まずくなって、軽く会釈をすると私はそそくさと彼に背を向けて早足で歩き出した。すると、返事の代わりにチリンと一回だけ鈴の音が聞こえた。振り返ると、あのお坊さんがこちらを向いている。そして、軽く会釈をすると何事もなかったようにまた車道に向き直った。私は、口角が上がりそうになるのを隠しながら、我が家を目指して橋の向こうへ渡っていった。



***



 家に帰ってから、あのお坊さんのことを詳しく調べてみた。あのお坊さんは、托鉢僧というらしい。雲水衣に網代笠を被り草鞋をはいて、手には頭鉢と鈴を持っている……なるほど、写真と照らし合わせるとあのお坊さんの服装と確かに一致する。何でも、禅宗のお坊さんは、修行の一貫で托鉢をするらしい。目的は、生活の糧を集めること、そしてお布施をする人に徳を積ませることで自分も徳を積むのだとか。そっか…じゃあ、私も何か徳を積めただろうか。だったら嬉しいな。やっと貰えた少ないお給料やお給料に反して多すぎる残業も、これも徳を積むための修行なのかもしれない。最近職場で増えた、誰も触ってないのに物がいきなり床に落ちたり、誰もいない会議室から物音がしたりする不気味な事件も何かの試練なのかも。少なくとも、来るかわからないお布施をくれる人を待って大雨の中に立っているよりは恵まれてるだろうし。よし、頑張らないと。肩がよく凝るし、体が重いし、よくわからない悪寒がするし、変な耳鳴りが聞こえるけど多分気のせいだ!


 今日は雨こそ降らなかったけど、いいお天気とは言い難い日だった。ずっと空が鉛色の雲に覆われて、太陽は少しも顔を見せなかった。ま、時期が時期だから仕方ないか。それに、日焼けしにくいと考えればいいはずだ。夜になった今でも、星空は見えず相変わらず雲ばかり。石橋に着くと、車や人通りは先日と違い雨じゃないせいか疎らだった。川の流れも緩やかになり、辺りは静かだ。少し湿った弱い風と、濡れた土と草の臭いを感じながらまた家を目指して橋を渡る。

すると、また中間地点にあのお坊さんが立っていた。眼鏡は曇ってないし、はっきり見える。今日はずぶ濡れじゃない様子に、何となく安心した。……でも、暑そうかも。今はただでさえ空気がムシムシしているし。


「こんにちは、今日は蒸し暑いですよね」


 近づいてそう挨拶すると、彼がこちらを向いた。そして、軽く会釈してきた。顔は相変わらずわからないし、何も話してくれないけど。昨日とは違ったはっきりした反応に、何となくちょっと照れ臭くて、えへへと笑って誤魔化す。


「えっと、よければどうぞ」


 私は、またなけなしの小銭をお布施した。蒸し暑い中、その着物で頑張っているお坊さんの徳になるように。私は自己満足を終えると、ではこれで……と橋の向こうへ足を向ける。……が、その前に彼が待ったと言わんばかりに手を伸ばした仕草をする。


「?」


 何だ何だと私がお坊さんを見ると、彼が徐に鞄を下ろして中から何かを掴み、そのまま拳を私の目の前に差し出した。…これを渡したいのだろうか。私は戸惑いつつも、掌を出すと彼がその上に何かを乗せる。見ると……鈴のようだ。金色で、小さくて、紅白の紐が結びつけてある。恐る恐る彼の様子を窺うと、彼は静かに頷いた。


「あ、ありがとうございます……!」


多分、もらっていいってことだよね?私は鈴を受けとると、一先ず鞄にしまった。それを見届けたお坊さんは、会釈をしてチリンと鈴を鳴らすと昨日と同じように車道の方に向き直った。私も軽く頭を下げると、橋の向こうへ歩き出した。失くすと嫌だから、鈴は家に着いてから鞄につけよう。



***



 鈴を鞄につけて、もう一度お坊さんのことを調べてみた。どうやら、托鉢はお坊さんが通行者からお布施をもらうだけではなく、お坊さんのほうからお礼の品を渡すことがあるようだ。なるほど、だからあのときはくれたのか。どういうものになるかはお坊さん次第らしいけど。でも、少なくともこの鈴はもしかしたらいいものじゃないかと思う。この鈴を身につけてから、何だか頭が冴え渡って、肩こりや耳鳴り、体の重さや悪寒が嘘みたいにすっかりなくなったし、職場の不気味な現象もピタリと止んだのだから。鈴がチリチリ鳴るたび、よくない空気のようなものが離れていっている気がした。……気がするだけかもだけど。正直、もうすぐある親戚の集まりや職場の宴会、そして毅さんとの食事会を前にこんな調子でどうしようかと思ってたけど、これもあの鈴のおかげだ。親戚たちは家庭の遺産や家族問題に関して私を頼りにしているし、職場の上司や先輩はギャグへの私のリアクションを期待しているからしっかりしないと。あ、でも食事会は楽しみたいな。婚約者の毅さんはとても優しくて面白くていい人だから。もう、時が来ればすぐ結婚してもいいのかもしれない……多分。


 鈴に勇気をもらって、気合いを入れつつ、今日も帰路である橋を歩いていく。今日は土砂降りではないけど、霧雨がしとしとと降っていた。すぐにずぶ濡れにはならないけど、空色の傘で水滴が上から纏わりつくのを防ぐ。一昨日は突然降りだして、コンビニでいまいち頼りない傘を慌てて買ってしまったけど、今回は事前にバッチリ対策したのだ。そして予備の折り畳み傘もある。人は学習するのである。夜だけど、靄みたいに周りが白い。人や車は行き交っているけど、視界が悪いせいか疎らだ。眼鏡が曇らないように、コンタクトにするべきだったかな……まあ、いっか、今更だ。


 今日も橋の中間にあの托鉢僧さんがいた。気持ち的に足がささっと速くなって、もうすぐ目の前まで近づく。チリチリと鞄の鈴が、私の歩調に合わせて鳴った。


「こんにちは、今日も雨の中お疲れ様です」


 私が挨拶をすると、もう慣れた様子で振り向きペコリと頭を軽く下げてくれた。リンと鳴らした鈴が、どこか機嫌が良さそうに聴こえる。チリと私も返事をするように、鞄の鈴を鳴らした。もう顔がわからないのも、喋ってくれないのもこの際気にしない。だって、コミュニケーションは取れているのだから。


「昨日は鈴をありがとうございました。よければ傘を……」


 そう言いながら鞄を探ったが、また待ったと言いたげに掌を出された。


「……そうですか。そうですよね、修行なのに邪魔しちゃ駄目ですよね」


 ……本当は持ってきた折り畳み傘を渡そうかと思ったけど、確かに修行なら苦行の末お布施をいただいた方が意味があるのかもしれない。よく見たら、今日はそんなに濡れてるわけでもなさそうだし、余計なお世話だったかもしれないな……反省。そう言うと、お坊さんは納得したように手を下ろした。


「では、代わりにこれを」


 今度は財布を取り出して、また僅かな小銭をお布施した。お坊さんは有り難そうに会釈すると、昨日と同じようにまた鞄から何かを差し出した。うーん、鈴のお礼の気持ちでお布施したのに、またお礼をもらっちゃうなんてなあ……まあ、いいや。


「またいただいてしまって……ありがとうございます。」


 もらったものを確認すると、今度はお守りだった。鋏?の模様なのかな。兎に角、この模様の刺繍がされた白い綺麗な布と、赤い飾り紐でできている。これも、昨日の鈴と同じく何かのご利益があるものだろうか。ワクワクするなあ。昨日と全く同じで、お坊さんは会釈をするとチリンと鈴を鳴らして車道に向き直った。そして私も軽く頭を下げる。またね、という挨拶だ。私は連日の残業明けにも関わらず、意気揚々と立ち去った。



***



 今でも信じられないけど、はっきり言おう……今日はきっと厄日だ。朝起きたら、社長が実は犯罪に加担していたことがバレて会社が倒産してました!とか、混乱しながら親に電話したら、親戚の集まりの中心的な人たちが前夜祭をやっている最中大火事に遭って搬送されてることがわかりました!とか、更に追い討ちを掛けるように、婚約者が実は結婚詐欺師で別の人に訴えられて逮捕されてました!とか……なかなか普通ないよこんなの。出来ればこんなの何かの冗談だ、悪い夢だと思いたい。けれど、これは生憎現実なのだ。何がいけなかったのだろう……今日は珍しく寝坊しちゃったこと?親戚や職場の人たちの愚痴を、お酒と疲労の勢いで親にほぼ毎日話しちゃってたこと?言霊?それとも、一日一時間までって決めてた乙女ゲームを誓いを破って数時間やっちゃったこと?昨日は家事をサボったこと?何れにせよ、親は不幸に巻き込まれた親戚のことでそれどころじゃないので、幼馴染みに電話で泣きついたあと、勢いで地元のお気に入りの喫茶店でお茶してしまったが、どうにか気持ちを落ち着けた。確かに今まで、付き合うことに疲れていた人たちばかりが今日一気に離れた。悪い人とはすっかり縁が切れた。これは喜んでいいんじゃないかと幼馴染みの彼女は言っていたけど……できたらもう少し穏やかな形で自分でけじめをつけたかったな。いや、そういつも思っててなかなか踏ん切りがつかなかったのも事実だけど……。


 こんな日に限って、空は恨めしいほどの青空だ。本日は晴天なりってか。笑えない。トボトボと帰り道を歩いていると、先程の喫茶店のマスターの奥さんが差し入れをくれた。何らかの形で私を励ましたかったみたいだ。情けない……けど、有難いのは事実だし受け取った。渡されたビニル袋を腕に下げて、橋まで歩く。チリチリとなる鈴もどこか今日は虚しい。……お昼過ぎにここを通るの久しぶりかもしれないな。中間地点まで来ると、またあの托鉢僧さんがいた。……彼からしたら、いつもと変わらない日なんだろうな。いや、今日は少し暑いとはいえ晴れてるし、今日は彼からしたらいい日なのかもしれない。


「こんにちは、今日は晴れてよかったですね」


 けど、そんな嫌味みたいなこと関係ない彼には絶対に言えないので、普通に挨拶した。すると、お坊さんもこちらを向いて会釈をする。チリンと鈴が鳴った。


「これ、ちょっともらいすぎてしまったので。よければ好きなものを選んでください」


 今日もお布施を……と思ったけど、先程無職になってしまった私は情けないことにお金が惜しいので、もらった差し入れをお裾分けすることにした。……ごめんよ、奥さん。ごめんよ、お坊さん。中身は葡萄と筍と桃が二つずつ。ビニル袋の中身を見せると、お坊さんはじっと見つめたあと、葡萄と筍を指差した。


「葡萄と筍ですか。わかりました。どうぞ!」


 私は葡萄と筍を一つずつ取り出すと、お坊さんに手渡した。桃はいらないのかな……まあ、誰にでも好き嫌いくらいあるよね。お坊さんは軽く一礼すると、鞄からまた何か差し出してきた。こ、今回は何か大きいな。彼の持っているものをよく見ると……これは、石榴の実だろうか?うわあ、食べるの初めてだこれ。


「…え?いいんですか?ありがとうございます!」


 私がもらった石榴をビニル袋に入れると、いつものようにお辞儀をしてチリンと鈴を鳴らすと車道へ向いた。もう一度ありがとうございました!と告げて、私は橋を後にする。あ、でも石榴どうやって食べるか知らないな……調べよう。



***



 あれから一ヶ月くらい経った。就活はお世辞にも上手くいっているとは言えないし、親戚の何人かがあのまま亡くなっててんてこ舞いだったけど、私は何とか生きている。ただ、最近の悩みはお腹は空くのにご飯が美味しく感じないことだ。……あのお坊さんの、たまに外出時にお布施してお礼にもらっている果物は何とか食べれているけど。というか、あれしか最近美味しくない。食べたくない……。どうしたのだろう、これが噂に聞くうつ病というやつか?うーん、病院お金かかるし面倒なんだけどな。


今日は特に何もする気になれない……けど、家にも居づらいから近所を散歩している。……これってやっぱり精神的によくない傾向なのかな。ああ、でもそろそろ帰らないと。日も傾いてきたし。夕日が綺麗だなあ……明日も晴れるだろうか。橋を渡りながらそんなことをぼんやり考える。……と、また中間地点にあのお坊さんがいた。


「こんにちは!」


 特に今日はお布施できるようなものは持っていないんだけど、かといって今更無視して素通りもどうかと思ったので一応挨拶はした。……が、今日は反応がない。どうしたんだろ……私は何か気に障るようなことをしたのだろうか。確かに最近会う機会は減ったけど。すると、漸く彼はこちらを向いた。……けど、


「……汝の魂、いと麗しな」

「?」

「其はひとへに夜闇に煌めく綺羅星のごとし」

「えっと……」


喋れたことにもびっくりしたけど……彼の言っていることも難解すぎてびっくりした。えっ、何?何なの?どういうこと?ジリジリ近づいてるのもちょっと引く。ふと、ポツリと頬に冷たいものを感じた。……雨?雲一つないのに?そう思ったのも束の間、雨脚はどんどん激しくなっていく。だが、お坊さんは全く気にする様子はない。


「いとはゆき其の光、我思ひ惚れけり。日に異には思ひますとも、とどまらず。然れど、秘めたりし思いすでにもて隠さず。汝、いと清げなり。かかる我にはあたらしきほど。されど、いかがすとも欲しくたまらず。いかでか、もろともに来ずや」


何か圧みたいなものを感じる言い方で彼が話しているのは、日本語であるのは間違いないけど、古すぎてついていけない。この妙な雨も相まって余計に困惑した。ああ……びしょ濡れになっちゃうなとか、国語をもう少し真面目に勉強すればよかったかな……と俯いて考えていると、掛けていた眼鏡が顔から滑り落ちた。あっ、左のレンズが外れてる!慌てて拾い上げると……見えてしまった。近眼だから近くは見える。だけど、今はそれ以前の話だ。……レンズがはまっていないはずのフレームから、お坊さんの姿が見えた。多分、知ってはならない、見てはならないはずのものが。だって、右のフレームのレンズからはただのお坊さんだもの。肉眼もそう。じゃあ、左のフレームから、この輪の中から見えるのは誰……いや、"何"なんだ?


「……貴殿は、その輝きを他の者にも見せているのか」

「!」

「妬ましい……ならばいっそ」


ザアザアと夕日に照らされた雨が降り注ぐなか、瞬く間に視界が闇に覆われ口を塞がれた。……あっ、噛まれた……?


『誰かに恨まれるようなことはしちゃいけない。でも、好かれすぎてもいけないよ』


 呼吸も意識も薄れ行く中、祖母の言葉を思い出した。ああ……ひょっとして、こういうことなのだろうか。でも何故だろう、不思議と嫌じゃなかった。怖くもなかった。寧ろ……心地いいような暖かいような。何だかやっと一番欲しかった何かをもらえたような……少し切なくもなったけど。雨音とチリンという鈴の音が聞こえたのを最後に、完全に私の意識は深いどこかへ落ちていった。

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