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最弱天使はお子様学生  作者: みゆき真広
3/13

天使達の青春

天使のミーナ(本条美奈、ほんじょうみな)は人間界の学生へ転生する事になった。

人間界で先輩天使のクロウ(黒鵜翔、くろうかける)と、乱入してきた親友のユキ(借名ゆき、かりなゆき)と合流。

これからミーナの学園生活が始まる!


※この作品は『カクヨム』同時連載となります

美奈「ん…うーん…」


強い光を感じる。どうやら昨日食べ散らかした後そのまま寝てしまったみたい。


♪~~~


何か音が鳴っている。眠い目をこすり何とか体を起こすと、目に入って来たのはテーブルに突っ伏している我が親友ゆき。


美奈「ゆき~起きて~」


♪~~~


ゆきに声をかけながら音が鳴っている方へ向かう。

どうやらキッチンで鳴っているようだ。


これは、通信端末のスマートフォンだ。

電話が掛かってきている。取り敢えず出てみようかな。


美奈「はい」


黒鵜「もしもーし黒鵜だ。起きたかー」


美奈「ああ黒鵜さんか、私美奈。昨日は結局来なかったの?」


黒鵜「来たんだけど…まあ良い、それより明日から学校だ。メールに色々添付してあるから後で確認しておいてくれ。それと…」


美奈「うん」


黒鵜「お友達のゆきって子も同じ学園で同じクラスだ。まあ新学期の4月からで新入生だから、二人とも違和感無く馴染めると思うぞ」


美奈「黒鵜さんは?」


黒鵜「俺は一年先輩だ。この地域の天界組の統括もしてるから、何かあれば連絡してくれ。」


美奈「そっか、まあありがと。これから宜しく」


黒鵜「ああ、宜しくな。そうだ、お友達の生活用具その他はもう少し待ってくれ。急に受け入れ依頼が来たから時間掛かるぞ。あと部屋までは用意出来ないから一緒に暮らしてもらうぞ」


美奈「あー…。ごめん、多分無理矢理話通して来ちゃった感じだよね。」


ゆき「ふっふっふっ」


美奈「ゆき!?びっくりしたあ」


ゆき「ゆきクラスの天使になると、この程度の暴挙は簡単に通せるのだ!」


黒鵜「聞こえたがほんと洒落にならんぞ…。借名は今回の転生案件には適さないレベルで能力が高いんだ。能力は使わせないでくれよな」


美奈「OK。苦労かけるね」


黒鵜「自分の名前の通りだな、って自分で突っ込む位には余裕あるから大丈夫だ。また明日、切るぞ」





ゆき「電話終わったー?朝ごはん食べよー」


この子は…ほんとマイペースだなあ。

でも確かにお腹が空いてる、何か無いかな。


美奈「冷蔵庫あるよ」


ガチャ!


ゆき「お…!これは…ケーキ!!昨日買ったやつの残りだ!」


美奈「朝のケーキって何故か美味しく感じるんだよね~」


ゆき「食べよ食べよ!」


紅茶も見つけて朝からケーキタイム。

天界と違ってルームシェア?だからちょっと楽しくなるかも。


ゆき「結構良い部屋だね。家具とか家電も最新の揃ってるし。よし!」


美奈「よし…?」


嫌な予感がする。


ゆき「最新家電を売り払ってお金にしよう!!」


美奈「却下!却下!却下ああ!!」


はりせんがあれば良い音で突っ込む所だけど、そうなるともうお笑いコンビになっちゃうからね笑。

一応天使だから少しは堅い雰囲気で過ごさないと。


ゆき「こら!!」


美奈「え?」


ゆき「そこはももええわ!ありがとうございました!やろ!!」


美奈「あんたには付いていけんよ…ももええわ…」


リアルな感情で締めくくった後二人で大笑いした。

昼過ぎまで部屋を掃除したり、私の荷物の開封したりして過ごした。


ゆき「ねえねえちょっと街中探索してみようよ」


美奈「うん、お金も下した方が良いし外出ようか」


メールを確認したら、家賃や生活費は最低限支給されているのがわかったから最悪生活には困らないと思う。

ただ遊んだりするお金は無さそうだからバイトしなきゃかもしれない。


美奈「ゆき、落ち着いたら一緒にバイトするよっ」


ゆき「えー!!働きたく無いよ。やっぱり家電売…」


ぱしーーーんっ!!!


即席で作っておいたはりせんが見事にクリティカルヒット。

漫画の様に吹っ飛んだゆきを引きずりながら外に出た。


情報によるとここは空黄町(からきちょう)と言う町らしい。

自然に囲まれた地域だが、近ごろは研究や技術開発が盛んで町も発展している。


ゆき「うーーーん。外は気持ち良いねえ」


美奈「転生先としては当たりの部類かな?」


転生先はすでに荒廃した地域に当たる事も多いので、ここはぱっと見ましに感じる。

もちろん天使が来るって時点で何かしら問題やミッションが有るんだけど、それでも環境は良いに越したことは無いんだよね。


ゆき「まあまあ、深く考えてもしょーが無いって。指示があるまでは楽しもう笑」


美奈「当然笑」


家の周りは住宅が密集しているが、少し歩くと町の中心部が見えてきた。


ゆき「ほー、意外と中心部は発達してるね。人も沢山いるし」


美奈「学園に行くにしても、一度中心部に出る必要があるみたいだね。ちょっと見に行ってみる?」


ゆき「どうせ明日行くんだし焦らない焦らない笑。今日は中心部探索しようよ」


確かに慌てなくても良いか、明日から嫌って程通うことになるんだし。

今日はたっぷり楽しもう!





夕方


美奈「ゆき…」


ゆき「美奈…」


美奈・ゆき「お金、少なくなっちゃったね………」


転生に浮かれて買い物したりグルメに過ごしてしまった…。

二人とも同じようなタイプなのがここで災いした、これはバイトせざるを得ないかな笑


美奈「ゆき!バイト探すよ!」


ゆき「あ、ゆきは美奈のボディーガードの仕事が…」


美奈「それ、無給だから笑」


ゆき「」


続く…

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