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閑話~昔話~

遅めのお盆休みのため帰省します。

書き溜め放出

「そういえば、イリスお姉さまと陛下はいつお知り合いになったのですか?」

公務を終え、王妃たちが談笑しているサロン。リズの一言でイリスに注目が集まった。

「もう、7年前になるのね、トゥールーズ村で起きたキマイラ襲撃事件。二人の自由戦士がキマイラを討ち取ったって聞いて我が耳を疑ったわ」

「あの時は報告上げてきた騎士を締めあげてましたからねー。姉上が我を忘れた姿は初めてでした」

「あー、うッさい、過去の醜態を微笑ましく言うんじゃないわよ!」

「うふふ、そんな姉上も大好きですよ」

「・・・あんたらまさか姉妹で・・・」

「ちゃうわ!」

「姉上、まるで陛下のような鋭いツッコミですわ。素晴らしいですわ!」

「え?そう?似てた?」

「そこ照れるポイントなのですか・・・」

「ツヤは明確に私達と戦力が違うから・・・たとえば」

ミリアムがいきなりツヤの後ろに回り込みわしづかみにした。なにをとは敢えて言うまい、わしづかみにされなお余るほどの戦力だ。

「にゃあああああああああ!」

「むう、憎らしい。もげないかな、これ」

「もがないでくださいましっ!というか、なんで妾の後ろを簡単に取りやがるのですか!」

「これでエレスをたぶらかしたのね」

「うわー・・柔らかいのに全然重力に負けてないとかどんだけよ・・・」

「やっぱりもいどく?」

「くっ、形は負けてません・・・」

お前らなにを張り合ってるんだ・・・つーか、俺はどっちもOKだ。

「というかな、なんで俺はこんな目にあってるんだ?」

簀巻にされる謂れは無いと思うんだ。

「んー、若気の至りって恥ずかしい…から?」

「意味わかんねえぞおい」

「話を戻しましょうか。上位魔獣を討伐するのに、あなた達どれくらいの戦力を想像します?」

「ん~、腕利きの兵を100人単位で、さらに損耗率5割位を想定ですね」

「戦術級の魔法使いがいたらもう少しマシですかね」

「うん、だいたいそんなもんね。それを二人で討ち取ったとか、耳を疑うわよね?」

「酒場のホラ吹きでももっとマシなことをいいますね」

「正直、トゥールーズ村は全滅の報告かと思ったわ。しかも、その勇者は相打ちになったって報告上がるし。あーこれはなんかあると思うでしょ?」

「思わなかったら常識を疑いますね」

「まあ、村長の家に男女二人の居候がいることはすぐにわかったし、森に入っての討伐の記録がとんでもないこともすぐわかったわ」

「へ?俺そんなことしてたっけ?」

「さあ?ふつうに狩りしてた・・よね?」

「・・・・あのね?普通のハンターって大型の獣を毎日狩っては来ないの」

「ほうほう」

「大型の熊を矢2本で仕留めるとかどんだけなの??」

「・・んー、目玉をある角度で射抜くと脳に達するから?」

「熊に襲われてる最中にピンポイントで一撃とかどんな腕ですかっ!」

「そりゃエルフ族から師匠とか呼ばれるわよねー・・・」

「ミリィ、流石だな!」

「それほどでもない」(フンス

「あー、ミリイ姉さんはそっくり返ってもまっ平らなのですなあ」

「ツヤ・・・・もがれたいのね、そうなのね」

「いやああああああ!」


楽しそうだなおい。俺も混ぜ・・・なんでもありません。


「で、ヘッドハンティングに行こうとしたら、王都にいると。んで、戻ってみたら騎士候補生として学校に入学してると。村長の紹介状あり」

「王家の権力で干渉したらよかったのでは?」

「その時はね、内部でいろいろあったのよ、王の力を削って自らの強化を図ろうとしてるような寄生虫どもがね」

「あー、王女が個人的な武力を手にしたら・・・ってなるわねー」

「だからね、私も入学しちゃった」(てへ

「姉上、ずるいです」

「うん、あのときは流石に王女様だとは思わなかったわ」

「まあ、卒業して最初の任務で顔合わせた時のエレスの顔は見ものだったよね」

「顎が外れそうだったな」

あっはっはと笑う俺とイリス、それを羨ましそうに見るエリカとリズ。

「あー、その頃って私・・・グリモアに体乗っ取られてたわー」

「あ、なんかすまん」

「・・・・ヘビーすぎるわよリズ」

「ま、過ぎたことだね」

そうやって笑えるリズってなんかすごいなと惚れなおしたのだった。

「ひとの耳元で変なモノローグつけるな!そもそも、もう惚れてるわ!」

「・・・まあ」

「人の話の腰折ってイチャつくとかいい度胸ねあんたら・・・」


そんなこんなで話は騎士学校時代に遡るのだった。


学校でのエピソードを箇条書きっぽく書く予定?

エレスのなんとか事件とかイリスのなんたら事件とかミリアムの武勇伝とか

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