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Girl In Black  作者: meg-meg
3/3

うちらってベストパートナー?

今回はちょっと短めですがよろしくお願いします。

うわー、出ちゃったよ。

「ど、どうするの?」

「――作戦Bで行こう」

 はい?

「行け!!」

「ええ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?」

 作戦Bはあたしを逃がすってことだったのかぁ。そうそう、男は女にこうでなくっちゃ。

「お先♪」

 どこに逃げよう?隠れられる場所……って

「ええッ?!!」

「すまん」

 なんでゴキブリがついてくんのぉぉぉおおお〜〜〜〜ッ?!!

 ゴキちゃん到来♪

 松田さん。最高ったらありゃしない。

「っの!!松田、今度殺す!!!」

 こうなったら仕方が無い。大体松田のことだ、服を着たかったのはあたしもわかっていた。

 あたしが殺すしか無い。

「っもう!!付いてこいやぁ、ゴキブリめッ!!」

 体力には自信がある。奴がバテるまで走るしか無い。

 塀をよじ登って家を出た。団地内なので出来るだけうるさくしたくない……のはあたしの願いなのであってゴキブリがうるさいのでそううまくはいかなかった。近所の苦情はヤだから今のうちに殺るしかない。

 ったく。

「こっちぃ」

 このゴキブリ、あたしの言葉がわかってんのかねぇ?

 ま、関係無いけど。

「とうッ!!」

 ジャンプ。そしてこの間のように……

「……あ」

 スカしちゃった。

 待ってましたとばかりにゴキちゃんがあたしをぶっ飛ばす。

 おぇええええええええええ。ギトギトしてた。

「ッた!」

 恐らくコンクリートの塀に全身を打った。どこかイってる可能性アリ。

 ――動けない。

 ゴキブリが飛びかかろうと――いやだぁあああああッ!!

 その時。

「はいさようなら」

 聞き覚えのある声がすると思った瞬間にはゴキブリはいなかった。よく見ると蹴り飛ばされていた。

 ――松田。

 松田の登場と共に蹴り飛ばされ、踏み潰されて、仕上げにロケットランチャーをぶち込められたゴキちゃん。こっちのほうが同情しました。

「遅れてごめん」と言いながら松田はあたしの手をとって立たせてくれた。

 怒。

「なんでもっと早くきてくれなかったの?!!」

「いや、服着たかったし」

 スウェットねぇ。

「ロケットランチャーもいると思って」

 ……。

「あ」

「何?」

「お前、立ててねぇし」

 気づけば電柱によりかかっていた。

「イったのかも」

 松田が左足首あたしのをつかむ。

「いたたたたたたたたたたたた」

「……捻挫だな」

「ぇえ〜〜〜〜〜〜!!」

「まぁ、俺のせいでもあるし家まで送ってやるよ(早く寝たいし)」

「(ドキっ)お姫様抱っこ?」


 何とか送ってもらえることとなった。

「あのー」

「何だ?」

「痛いです」

 右足首だけをつかまれてひきずられていた。体中が擦り傷だらけ。

 ――殺す。

「どうしてこうなるの?(怒)」

「このロケットランチャー、重いから。仕方ない」


 家に着いた。

「うわぁ」

「あーあ」

 家中のガラスが割られ、壁が破壊され、植木が倒され……。

「――怒られる」

「まぁ、通報しとくか」

「――何て?」

「ケトラスステアに襲われました」

「名前なんかあったの?!」

「ああ、ケトラス星からやってきたから」

「……」

「じゃあ、ケータイ借りるぞ」

 ……。

「待った!!あたしが言う!!」

 ピポパポ……トゥルルルル…

『はい、どうしました?(午前2時)』

「強盗に襲われました」


ありがとうございました。

この春休みは宿題との戦いがまだまだ続きそうです。

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