覚悟
早百合に相談してから私は退職届を出した。
「行くのね」
出す、と話すと一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔になった。それに私は頷いた。
「あの人には言ったの、この事。」
「ううん、それはまだ。どうせだったら驚かせたいじゃない。」
仕事を辞めた、と伝えたらどういう顔をするのだろうか。
「そう、よかった。ちなみに、その覚悟はいつついたの?」
そう、覚悟を決まったのは二回目の異世界との連絡し終わった時だった。向こうの4人とはとても話が弾む。だけど、穴がなくなってしまうと沈黙がしばらくの漂うのだ。そしておもったのだ。アルクが行ってしまったらこの静けさが当たり前になるのかと。
私はにっこりと口角を上げた。
「内緒!」
「な、なによ、それ!」
「さぁー、仕事がんばろー!」
「ちょっ、話を無視しないの!!」
「……おはよ。」
「おはよう。」
二回目の連絡の時アルクが帰る日がきまった。そして、私もそれにあわせて退職する。また、そのことはアルクにまだ内緒だった。
アルクがここをさるのは来週の日曜の夜。今日は、その前日の土曜日だ。
「アルク」
「ん?」
「返事待たせてごめん。」
少し固まったアルクをベッドの中に入れた。そして、抱きしめる。
「私もアルクが好き。」
「え?」
「だから、ついて行ってもいい?会社辞めちゃった。」
「……………………は?」
アルクは本当に固まってしまった。私は、アルクによりいっそう抱きつく。
あぁ、アルクってこんなにも暖かいんだ。その暖さに、アルクの胸に頬ずりをした。
すると、いきなりアルクが私の上に乗り出す。
「優奈、好きだ。」
そうして顔を私の首にうずめた。首にアルクの吐息がかかる。
「あ、アルク?」
私もこれでも大人だ。アルクがなにしようと考えていることぐらいわかる。
アルクは私の首から離れて、キスをした。
「……いい?」
「え?だって、あさっ……ん!?」
一旦、長いキスが終わると、悪巧みを考えているかのようにニヤッとわらった。
あれ、アルクってこんな性格だったけ!?
「いただきます。」
その言葉が、アルクのスイッチを押した。




