告白
サボってしまいました!すみません!
穴が消えたあと、2人の間には沈黙が広がった。夕方に始めたのに今はもう真っ暗だ。
「疲れた?」
「ごめん、ちょっと疲れた。」
そういって床に座り込んだ。私はタオルを持ってきてアルクの汗を拭いた。
「…ごめんなさい。」
アルクに辛い思いをさせておいて、私1人はしゃいじゃって。本当に馬鹿だ。
唇を噛み締めながらアルクの汗を吹いてゆく。流れる汗は大量で、きっと背中もすごい汗なんだろう。
「そんな顔しないで。」
「………………っ」
気づけばアルクが私の噛み締めていた唇に触れていた。私はアルクを見た。アルクの表情は苦しそうにゆがめていて。アルクが触れたところからだんだん熱があふれてくる。
「…だって、私が夢中になって話していたから」
夢中にならずに話していたら。私は後悔で押しつぶれそうになった。
アルクの汗を拭いていたタオルはいつの間にか私の手で握りしめられている。
「違う、違うから。」
アルクは言い聞かせるかのようにつぶやいた。私の手にアルクの手が添えられる。優しく、まるで壊れるものを扱うかのように。
「………好きだ。一緒にこないか?」
どこに、とは聞かなかった。そんなの聞かなくたって分かる。アルクが元の世界に戻るカウントダウンが始まっているのだ。私はしばらく黙り目線を下げた。
ついて行ったら、ここの世界とはお別れであり、ついて行かなかったらアルクとはもう会えないだろう。
「………時間が、欲しい。」
「うん、大丈夫。すぐには決められないよな。」
アルクは少し笑顔になり、私の頭を撫でた。
「ゆっくり、とは言えないけどちゃんと考えて欲しい。」
私はただ黙って頷くしか出来なかった。




