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[詩集] 紡音

作者: 雪村翼

生活の中で思いついた詩を綴っていきます。

 ◆ 蝶 ◆


闇が訪れ 蝶が舞う

ひらひら ひらり

綺麗なべべを 身に纏い

ひらひら ひらり

流れてく


朝が訪れ 蝶眠る

ひらり ひらひら

輝る朝日を 避けるよに

暗闇求めて

ひらり ひらひら

舞っていく


ひらり ひらひら

ひらひら ひらり



 ◆ If ◆


もし空が飛べるなら 私は鳥になりたい

もし風を感じるなら 私は木になりたい

もし光を感じるなら 私は土になりたい

もし水を感じるなら 私は魚になりたい

もし貴方に会えるのなら 私はなんにだってなれる

鳥になり 貴方のもとへ飛んでいく

木になり 貴方の休む場所になる

土になり 貴方のクッションになり

魚になって 貴方の養分となる

貴方を感じることができるのなら

私はそれだけで生きていられると思うのだ


◆ 空心 ◆


この空間の定理は

つまりは私の心の内で

この空間の定理は

つまりは私の存在意義で

この空間の定理は

つまりは私の外のことで

この空間の定理は

つまりは私の涙であって

この空間の定理は

つまりは私のイノチだ

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