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ししゅう

作者: 光悠
掲載日:2012/08/09

こぐまのマシュウ



マシュウ さわやかな夏の朝に うまれたこぐま


マシュウ 水辺に映る 自分の姿はじめて知った


マシュウ 野山を駈けて やがて大きくなった


いつか気が付く小さな命


だけどお前は孤独なクマさ


マシュウ 白い鼻息をくゆらせて


マシュウ 長い長い夜も 強くくじけないで


遠い声が呼んでいる マシュウ


かっこう


月夜の森で


かっこうの目がひらけば


一匹の蝉 身を固めて時を待つ


永遠は淡い光


動き出せば 壊れた時計


ジリジリと鳴いて 闇夜に消える



月夜の森で


狼が立ち上がれば


一匹の狩人 息を殺して歩き出す


歓声はヒトのオケーストラ


身ぐるみさらって 朝に笑う


いもむしのように



窓辺の光を 母親だと信じてた


いもむしの子供 まだくしゃみがとまらない


ガラスの向こうに広がる青い空


この小さな部屋で 古いおもちゃのような


サナギが ぴとり 時計はこちこち


また目覚めるときを待っている いもむしのように



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