立派
人間になりたかった猫がいた
全ては泡のようだった
鼓動を数えて
明け方の光粒子を数えて
瞬間を切り取った
なんでもない顔で
なんともないフリをして
当てずっぽうなことを言う奴ら
こんな嬉しいことはないのに
心臓を交換出来たら
一緒に居られたのかな
無情の螺旋がグルグル回る
鼠色って灰と青が混ざった色なんだって
そうやって撫でてくれた手がいつまでも
いつまでも
真昼の中同じ歩幅で歩いた
人間になりたかった猫がいた
立派になりたかった人間がいた
全ての型に惨敗して
無惨に散った思いだけが残った
明け方の爽やかな光が
真昼の穏やかな陽射しが
夕方の儚い閃光が
夜の安らかな帳が
過不足なくあなたに降り注ぎますように
同じ空じゃなくても
同じ思いでいられますように
瞬間を切り取った
過去だけを残して
暗闇みたいに
歩き出す刻を待っている
小説、立派の詩を書きました。
https://ncode.syosetu.com/n8928li/
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