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第8曲目 トランペットレッスン

土曜日の午後、オレは1時からレッスンがあるのでジャージに着替えてリビングに行った。

七星は、もう11時だというのに部屋で爆睡している。

「えー?あの子まだ寝てるの?」

「仕方ないだろ、目覚まし爆音でかけても起きないんだからよ」

オレはソファに座っている哀晴と話していた。

「まあ、12時までに起きてくれればいいけどね。七星疲れてるみたいだし」

「疲れてるって・・・オレは夜中とある理由で全然寝れなかったの!」

「あんたも10時まで寝てたでしょ?」

「いやまともに寝れてないから!」

そんな話をしていると、体操服姿の七星がやってきた。

「おはよぅー!あれ、もう11時?」

「七星」

「あれ、2人とも起きてるじゃん」

「起きてるよ。この家でこんな時間までぐっすり寝てるやつお前くらいだわ」

「じゃあご飯よそうね」

哀晴は立ち上がってキッチンの方へ向かった。

ちなみにこの家は、アパートの3階にある。

哀晴は近くにあるレストラン岩井いわいの店員。

料理は上手い。


「いただきます!」

11時30分。

七星が元気よく手を合わせた。

昼飯は、ご飯(米)。

「あ、そうそう。今日の夜、岩井で働いてるメンバーたちが家に来るけど良い?」

「家って、ここのこと?」

「そうだけど」

「別に良いよ。それって何時くらい?」

「うーん、夜6時くらいだったかなー」

哀晴は応えた。

「ごちそうさま!」

「てかお前早っ!もう40分じゃん、急げ!」

オレは慌ててご飯を食べ終わった。


###


12時40分、中学にて。

3階にある音楽室の隣りの音楽科準備室で、オレたちは楽器を準備していた。

ここには箏曲部が使っている箏や、軽音部のギターにドラム、吹奏楽部の楽器、その他授業で使う楽器などがたくさんしまってある。いわゆる倉庫みたいな場所だ。

吹部では、ここのことを「部室」と呼んでいる。

「にしても、心晴君たち遅いなぁ。レッスン開始30分前には来るって約束なんだけど」

「まあ、あっちはあっちで用事があるんじゃね?知らんけど」

オレは棚からトランペットの入ったケースを下ろして持ち、譜面台などが入ったバッグも持って準備室を出た。

「まな、待って!」

後ろから道具を持った七星が追いかけてきた。

2人で2年2組に向かい、到着した。

「よし、机どかすぞ」

オレは机を教室の前の方に寄せ、椅子を3つスペースの空いた後ろの方に置いた。

「あとは楽器と譜面台だ」

譜面台を組み立てて楽譜を置き、水道でマウスピースを洗って楽器につける。

あとはチューナーを用意して準備は終了。

「これでよし。あとは先生が来るのを待つだけ」

「マツタケ、マツダケ〜」

七星が変なギャグを言ってきた。

「おもんないからやめろ」

「じゃあ先に練習しとこう。心晴君たちきてないけど」

「休みなんじゃね?」

「まあそうっぽい」

レッスンでは、外部から先生がやってきて色々教えてくれる。

オレたちは先生が来るのを待った。


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