第8話
1週間は毎日投稿出来たので
来週以降から2日おきに投稿のペースになります
よろしく!!!別にストックは大量にあるから気にしないで!
ワイスさんが道案内してくれた場所は洞窟
その最深部に生えてある花が材料らしい
シンが先頭でワイスさん発明の
懐中電灯、という物で辺りを照らしながら先導してくれる
私は、ワイスさんに色んなことを聞いていた
外の世界の人達とは全然交流が無かったから
こういう職に就いてる人には凄く興味がある
それに見た感じ、私と年齢は変わらないように見える
働かなくてもいいようにも見えるけど……
「何故万事屋をしているかねぇ〜。生きる術を探すには、持ち得た能力をフル活用しなくちゃならない。うちはたまたま、錬金術が出来たってだけさ」
「それでも、あなたの創ってるものは何だか不思議、そのスマホ?とかパソコン?とか見た事ないです」
「これは全部うちのオリジナルだからね!そう易々と創れるもんじゃないぞぉ〜」
スマホ、というものを指先で触りながら
色んな機能を教えてくれる
そういえばリアも、宴の時にこれを使って
連絡をしていた気がする
あれ、ワイスさんから買ったんだ…
そんなこと思ってると、シンが槍を構え出す
「魔物だ!構えろ!」とその声に私は慌てて勇者の剣を取る
コウモリみたいな魔物や
1つ目のお化けみたいなのが私達を威嚇している
「ひぇ!?頼むぞ3人!うちは魔物苦手なんだ!」
「カモミ、ぱぱっと倒しちゃお」
「待ってボタン!あの子達震えてる…身を守ってるだけだよ。私達が戦う意思を見せなきゃ大丈夫。」
私はそう言ってすぐに勇者の剣を収め
ポケットに入れていたブドウの粒を魔物の近くに置いてみる
最初は警戒していたけど
ブドウを食べるとすぐに逃げて行ってくれる
その姿に、ボタンもワイスさんも目を丸くしている
「まさか毎回そんなことするの?」
「そうだよ?あの子達は怯えてただけだから。殺しちゃ可哀想だよ」
「…………ふーん、分かった」
ちょっとだけつまらなそうにするボタンとは裏腹に
ワイスさんは丸くしていた目を輝かせる
「す、凄いな君は、魔物と和解しようというのかい?」
「和解……とは違うけど、分かり合えると思ってます」
「考えたことも無かったや……ならその強そうな剣はいらないんじゃないかい?」
「んーーー、これは一応……護身用?でもこれで攻撃はしないようにしてます」
「なるほど……君とは、仲良くやれそうだよ!リアって子も責任を持って治してみせる!」
「あ、ありがとうございます!!」
私達ふたりが会話してる間
ボタンは構えた槍を眺めているシンの所に近寄る
「ねぇ、貴方はあれ、賛成なの?」
「魔物と和解、か、彼女のやり方を見ていると、何だか出来そうな気がするんだ」
「…………そっか……つまんないの」
「ん?何か言ったか?」
「うんん、何でもない」
【第8話 戦いの概念】