第6話 王城
「あの〜、ここもしかしなくても王城ですよね?」
「ええ、そうですよ。」
「お嬢様はここにお住まいで?」
「いいえ。」
[な〜んだ、王族じゃないのか...よかったー]
[いえ、この女性はこのミレニアム王国の第三王女ですのよ。]
[ふぁ?]
「わたしはここじゃなくて別荘に住んでいますの。」
「あ、そちらのほうなんですか。」
「はい。」
「そして僕はどうなるんでしょうか?王女に触れた不敬罪とかで処刑に?もちろんですがその場合逃げますよ。」
「いえ、そういうわけではなくてですね、単にお礼したくてですね。」
「単なるお礼のために王城に連れてくる人がいますか?普通?」
「ここに。」
「あ、居たわ。」
「とりあえず来てくれませんか?」
「あっ、はい。」
そうして僕達は王城の中に入っていった。
しばし歩いたあと、ついたのは少し豪華な部屋だった。
「ここで待っておいて。」
「ここはどこでしょうか?」
「客室よ。あと、敬語はやめてくれませんか?私はもう少しカイン様と仲良くなりたいです。」
「しかし...」
「王女の命令がきけないんですか?」
「...はい。」
「ありがとう。ふふ、うれしいわ。」
「うん。こっちもうれしいよ。」ニコッ
「ファァァァァ。キュン」
うん?なんか変な音が聞こえたな?なんだろう?まぁいいか。
「おーい、大丈夫?」
「はっ。」
「すみません。お見苦しいところをお見せしました。」
「大丈夫。失敗は誰にだってある。」
「そうですね。では、参りましょうか。」
「ああ。」
次の話はかな〜りマニアックになると思うのでいやな人は読まなくていいです。