人物設定資料人物編②(ハ〜ン)
[ハルト・クサナギ]
七代目勇者にして異世界から来た異世界転移者。名前から分かるように日本からの異世界転移者である。彼は直接戦闘にて魔王を倒したのではなく、後方支援に徹して仲間とともに魔王を倒した。回復魔法に優れており、医療系の知識が豊富だったことからこの世界の医療制度を大きく変えた人物。魔王討伐後は一度姿を消すが、数十年後に精霊会に現れてその聖剣を台座に戻した。
[バルザード]
四代目勇者としてその名を歴史に残した正義の化身。百万人近くの人が集まる王都を救うために近くの町を燃やして誘導したという立ち回りは、あまりにも端的に彼の人間性を示している。希望的観測を一切せず、常に最悪のパターンを想定して行動していた。一万人を救うために百人殺し、百万人殺すために十万人殺した。全ては彼の正義のもとに。
[フィエン・オウマット]
ディザストが滅ぼした不死研究の組織の唯一の成功例。ジョーカーと一緒に育った、いわゆる幼馴染。防御力が低い代わりに、攻撃力、スピード、再生能力がずば抜けて高い。
[フィーノ・ヴァグノ]
英雄の一人である『冒険王』の孫。方向属性という他にない属性を生まれながらにして持ち、二人目の冒険王と期待された。しかし才能はあったものの、祖父である冒険王の域まで達することは難しく、他より優れているというのに非難された。更に同世代のジンや他の奴らにも負け、そのプライドをズタズタにされた。
その結果世界を憎み、十四技能の戦いにおいて王都にて大きな被害を出させた。ジンとの戦いにおいてずっと忘れていた夢を思い出し敗れる。その後は国家専属の奴隷としてエースに一生支えることとなるが、冒険者としての活動も特別に許可されており、彼の功績を称えて二代目冒険王と呼ぶものも確かにいた。
[ベルゴ・ルーフェ]
人間の男。彼は生まれながらにして怠惰だった。生活に最低限必要な動きと、自分のやりたい事しかやらなかった。書物を漁り、好きなように寝る生活を繰り返していた頃。親に追放されて、働かずに働く方法を考えるようになる。それが馬頭の人形である。それを怠惰の力によって動かし、それによって苦をせずに冒険者としてお金を稼ぐようになる。
そんな生活の中、とある三人の冒険者と出会ってその考えにも少し変化が出るようになる。冒険をする中で確かにそれに楽しさを見出すこともあり、彼自身の体で冒険をしたことも幾度もあった。解散後はオーディンに誘われ、教員として過ごすこととなる。ゲーム感覚で人形を操り、正に怠惰らしく人生を生きた。最終決戦には不参加。理由は面倒くさかったから。
[ピースフル・フォン・グレゼリオン]
初代勇者にして、グレゼリオン王国の建国王。この世界の平和の礎となった『人王』の名に相応しき男。黄金の竜とその生涯を共にし、彼の子孫は全て竜人となることとなった。グレゼリオン王家は竜の血が混ざっているからか、必ず国のことを思う王しか生まれない。その方向性は多少は違えど、全員が国のためにその命を賭けている。これを人王の祝福と呼ぶ者もいる。
彼が考案した様々なものは、その節々に日本に繋がるものを感じ取れた。そのため、正確な記述はないものの異世界人であったと考えられている。
[マルコ・グラディ]
グレゼリオン王国剣術部部長。本来ならもっと活躍させるつもりではあったが、活躍の機会を作れなかったキャラ。剣属性という特殊な属性を持っている剣士。ついた二つ名は無剣。剣がないにも関わらず、彼は確かに剣士である。
[ミゴ・アルスフレイン・ディヴァニーア・ジャルゴ・ティスメイン]
ティスメイン家の次男。生まれつき優秀であったが故に驕り、失敗を知らずに育ってしまった。親や兄弟に何度も咎められたが、それを自分の都合のいいようにして受け流し、最後にはアグレイシア教と深い関係を持つこととなる。悪魔の力をその身に宿し、乗っ取られた状態でジンとシルフェードに殺された。
しかし死に際の深い怨念が彼を夢想技能に目覚めさせ、死んだ悪魔の魂を吸収して怨霊と化した。シルフェードとジンを襲い、殺害の一歩手前まで行くがグラドにより殺された。
[ミラ・ウォルリナ]
魔法の求道者。灰色のローブを常に身に纏い、魔法の研究に人生の大部分をかけた。その研究成果を試すために冒険者として活動し、四天王の黒として恐れられるようになる。彼女が好き好んで使った魔法が闇属性魔法であったことがそれに起因する。
レイ・アルカッセルとジン・アルカッセルに魔法を教え、戦神であるグラドの子を育てた。有名な人物とは言えないが、間違いなくその時代に欠かせない人物であっただろう。
[リアド]
五代目勇者の殺人鬼。生物を殺すのに快楽を覚える殺害中毒者。その結果、彼は殺しを許可される代わりに国の望む人物を殺すという契約を結んだ。そしてその先で、一人の少女に出会い、彼を勇者に変える。詳しくは同小説内のFifth braveを閲覧ください。2020年10月以内に投稿予定です。
[レイ・アルカッセル]
神崎 零という名で地球において、歴史に名を残すことになった天才。彼は完全な才能を生まれながらににして持っており、ありとあらゆるものを全てやった瞬間に出来てしまったのだ。しかしジンという競争相手であり、親友の存在が彼を孤立させなかった。彼がいることによりレイは人の心を理解し、そして幸せな人生を送ることができたのだ。
彼はイレギュラー。本来ならありえないほどの天才。故に地球では受け入れられずに弾き出されてアグレイシアに転生した。アグレイシアは多少の超常なら受け入れてしまうから。
転生した時にジンに体を受け渡すのは当然だったのかもしれない。一度人生を救われたレイにとって、今度はジンに幸せになって欲しかったのだ。破壊神が復活した時に初めて表舞台に立ち、ジンと共に戦うこととなる。彼は世界を救うために、その命を散らした。
[ロウ・フォン・リラーティナ]
リラーティナ家の次期当主であり、ディザストを師として仰ぐ男。生まれながらにして火の魔法に絶大な適性があり、リラーティナ家の朱雀の力も合わさって学園最強とも呼ばれた。ジンに魔法や剣ではなく、スキルの使い方を指導した。作中で明言はされていないが、ジンの伝説技能は殆どが彼によって力を引き出されている。