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アグレイシア・アナザー  作者: 霊鬼
平凡な英雄記 人物設定資料
2/8

人物設定資料人物編①(ア〜ノ)

五十音順

あ行からた行まで

[アクト・ラス]

人間の男。冒険者の父と、専業主婦の母から生まれた。生まれながらにして神帝の白眼と愚王の黒眼という特別な眼を持っており、それによって白と黒のオッドアイになっている。しかしその両眼によって魔力が眼に吸われ続けており、直ぐ死ぬ可能性が高かった。七十二柱の悪魔、オセによってその問題は解消されたがその代わりに父は殺されて母は呪われることとなる。父が使っていた霊槍『アランボルグ』を使い、オセを倒すと幼きながらアクトは決意することとなった。

槍と眼の力を駆使し、グレゼリオン学園に入学。しかし愚王の黒眼は最初は使いこなせなかった。しかしジンという努力の天才を目の当たりにし、自分の努力が足りなかった事を知った。その後に愚王の黒眼を使いこなせるようにして夏期の武闘祭に出場するがシルフェードに敗北。その後の夏休みや精霊界での出来事の中で、劣等感が芽生え始める。そんな中で母のシルク・ラスの容態が悪化、最初は個人の事情だと隠そうとするが最終的にジンにそれを話す事となる。その結果、これまで分からなかったオセの正体が判明。心の中で仲間の大切さを感じた。とある洞窟にてオセと対決、そこで夢想技能オリジナルを発現させて仇を果たした。

仇を果たした後は『鍛治王』クラウスター・グリルを守るという使命を自分に課し、生涯をクウラスターの為に捧げる事となる。クラウスターがアランボルグを改造して作り出した一つ目の人器、クラウボルグを冬季武闘祭以降は使用した。その戦果は凄まじく、単騎で七十二柱を四柱沈め、万を超える悪魔をその身一つで倒したとされる。邪神との戦いの後はクラウスターと『千魔人器』創作の旅に出て、最後に作られた人器を二つ目の槍として所持し、その使命を最後まで作り続けた。その最終的な戦闘能力は全盛期の『勇者』ジン・アルカッセルを凌駕したとさえ言われる。



[アグレ]

全知全能の神である創造神がその力を分ける為に作り出した神。神は概念と神力で結びつき、概念から無限の力を得る事で神としての力を行使する(全知全能だった頃の創造神と支配神は除く)。アグレが結びついた概念は破壊であり、破壊神と呼ばれる事になる。太古の昔、野心を持って全知全能を得るために創造神を殺す。その代わりに深い封印にかけられた。しかし長い時をかけて『精霊王』アルメルス・リカオンと、アグレイシア教により再び現世に蘇る。ジン達を追い詰め世界を滅ぼそうとするが、神へと至ったグラド・ヴィオーガーにより瀕死の重傷を負わされる。

その後は月に逃げ、戦力を整え最後の戦いへと進む。一度はジンを殺すが、レイによって呼び出された英霊としてのジンに殺され、全知全能を得る前に死亡した。その力はレイによって回収され、支配神の神性を完全なものとさせた。



[アラヴィーナ・アルファ]

二振りの聖剣を作り出した、名義ではなく英雄としての本物の『鍛治王』。ドワーフにとって永遠の憧れの対象であり、原始であり史上最高の鍛治師と言われた。二代目勇者パーティに同行し、魔王を倒したことからクラウスターとは違い戦闘もこなせる。最後の邪神との戦いでは複数の悪魔を倒した。



[アルゴート・フォン・クライ]

今はなきクライ獣王国の最後の獣王。国王でありながらレベル10に至った上、歴代最強級の戦闘能力を保持してはいたが邪神の侵攻から獣王国を守り切れずにグレゼリオン王国へ退避する事となった。その後は自分は王に相応しくないとして、再び王になることはなく冒険者として生活する事となった。邪神との戦いでは七十二柱を一柱倒したとされる。



[アルメルス・リカオン]

神が作り出した最初の個体、原種の一人。創造神と共に破壊神を封印し、精霊界で精霊の王として長い期間を過ごす。しかしそんな中、アグレイシア教が破壊神の復活を計画していると知った。それは確かに破壊神を復活させれる計画だった為、自らがその計画に加担して自分の手で決着をつけようと決意した。精霊界にいた精霊王は二代目勇者と三代目勇者の間の期間に、精霊王が作り出した高度な魔法生命体である。

アグレイシア教に入る際、洗脳魔法をかけられてその時に一度とある四人の冒険者に討伐される。それがきっかけで魔法が解け、自分の本来の役割を果たすために行動した。しかし彼の計画は失敗し、破壊神の復活を早めるだけになってしまった。精霊王は深い失意の中、破壊神によって殺された。

最終決戦では英雄達が着くまでの時間稼ぎを行い、勝利に貢献をした。



[アーサー・ペンドラゴン]

ペンドラゴン伯爵家の長男にして、九代目勇者を務めた。九代目勇者は勇者という世間が抱くイメージそのものであり、性格や行動などの面からもなるべくして勇者になった。その分十代目の勇者とは性格が合わず、結局最終決戦まで力を貸す事はなかった。英霊として最後の戦いには力を貸したらしいが、詳細は不明。



[ヴァザグレイ・フォン・ファルクラム]

ファルクラム家の開祖にして、勇者制度を作り出した『勇王』。英雄の一人として世界に記録されている。当時、魔王が再び世界を襲った時。ヴァザグレイは四人の仲間と共に、魔王を倒す為の旅に出た。最初は誰からも助けを受けずあくまで個人的な行動だったが、様々な出来事があり、結果的には世界中から支援を受けて魔王を倒した。この時の仲間の一人であるドワーフは鍛治王としてドワーフを率いることとなり、それ以外のヴァザグレイ含む四人は四大公爵の始まりとなった。また、これがグレゼリオン王国における貴族制度の始まりだったという。

旅の途中で天から落ちた隕石により二つの剣を鍛治王主導で作成。それが世界に三つしかない聖剣である、スターダストとメテオスターであった。この内勇者制度として使われたのはスターダストであり、メテオスターはファルクラム家にて長い眠りにつくこととなった。

その後聖剣に宿り勇者を統括し、誰も味方をしなかったジンを助けてあげた。子孫であるシルフェードにもメテオスターを与え、邪神との最後の戦いにも参加するなど死後もその功績は絶えない。



[ヴァッラーナ]

八代目勇者であり歴代唯一の女性勇者。元はとある国で使役される奴隷の一人であったが、奴隷達と一緒に革命をして奴隷制度を廃止させた。その功績により、現在は重犯罪者のみが国の管轄のもと奴隷になる可能性があるといった程度まで奴隷制度は根絶された。誘拐により奴隷落ちするような人がいなくなったため、相対的に世界の治安もよくなったと言える。

奴隷解放の旅を続ける中、精霊界に辿り着き、奴隷を守るために聖剣を抜くこととなった。奴隷解放と魔王軍の撃退を旅の中で同時に行っていき、最終的に魔王を討伐するに至った。彼女を英雄に、という声も多いほど世界を変えた勇者である。しかし他の英雄と比べ、その功績が少な過ぎるとのことで英雄にはなれなかったが本人は気にしていないもよう。



[ウィリス・フォン・グレゼリオン]

三代目勇者にしてグレゼリオン王国六代目国王。未だにグレゼリオン王国が大陸統一をしていなかった時代であり、唯一のグレゼリオン大陸に出現した魔王と戦った。魔物の侵攻、それも億単位の魔物から王国を守ったとされている。そしてその状態で魔物を倒していき、魔王を倒した。この出来事から王国内で魔物の殲滅の活動が強まったと言われた。最終決戦にて、実はグレゼリオンの結界の補強を行なっていた。彼がいなければもしかしたら結界は破られていたかもしれない。そういう意味では隠れた功労者であろう。



[エル・フォン・クライ]

獣王国クライ王女にして、グレゼリオン王国王子の婚約者。エースが王になった今は王妃となっている。クライ獣王国の王族に共通する獅子の獣人という特性から身体能力が高く、常人では引くこともできない弓を使う。といっても自衛程度ではあり、そこまで本気でやっていない。もし本気で強くなろうとしていたなら、もっと強くなれていただろう。

エルはエースに人への絶望を解き、賢王にしたという風に今でも歴史書に載っている。覇王の妻として獣人からはもちろん、様々な人に憧れられた存在。



[エース・フォン・グレゼリオン]

『神に愛された男』。生まれながらにして最高レベルであるレベル10で生まれて、王族に伝わる秘術である黄竜を感覚的に使うことができた。また、歴代の王族の殆どが持つことすらできなかったとされる聖剣と無想剣を5歳にてその手に持ち、同時期に序列第二位の悪魔と契約も結んだ。そのことにより、自分が優れすぎてしまって人の心が理解できないことに気を病んだことがある。

しかしそこでエルに救われ、傲慢に前を向いて生きると決めた。主人公達には試練として立ち塞がり、強くなるのを促し、王族としてもその活躍は数えきれないほど存在する。それは彼が英雄の一人である、『覇王』になったことからもよく分かるのではないだろうか。



[オメガ]

機械人間ヒューマノイドにして帰宅部に所属していた。実はオルゼイ帝国の試作品の失敗作であり、そこをジョーカーに拾われたという過去がある。



[オル]

狐の獣人、ではなく妖狐という魔族。その証拠にその尻尾は九つまで増やすことができる。京都弁で話すが、これは人の言葉を理解するときにそういう人が多い地域で育ったため。こちらもジョーカーに拾われた。



[オルギラス]

六代目勇者にしてグレゼリオン王国の闘技場で、剣闘士としてチャンピオンを務めた。いわゆる決闘奴隷であり決闘を強制される立場にあったが、自分自身それか性に合っていたのか自分を買えるようになっても剣闘士としてチャンピオンを続けた。

そんな中、当時に現れた魔王を相手に勇者を探し始めた。そしてオルギラスが勇者として選ばれたのだ。彼は戦士として騎士の先頭に立って戦い、魔王を討伐するに至った。魔王討伐後は剣闘士としては引退したものの、彼は一生を彼らしく生きたと言われる。



[オーディン・ウァクラート]

当時、世界最強の魔女。数少ない賢神の筆頭であり、ミラ・ウォルリナと共に共同開発で理論型魔法を作り出した。しかし悲しきかな、『魔術王』シンス・ヴィヴァーナはその理論を発表していないだけで既に開発を終えており、それどころかもっと先の魔法を使えたということが後に明らかとなった。しかしそれでも一流の魔法使いであったことは間違いない。

グレゼリオン学園を立ち上げ、学園長を死ぬまで務めたエルフ。本編において大きな活躍はないが、それでもグレゼリオン王国に大きく貢献した。



[カルテ・フォン・グレゼリオン]

グレゼリオン王国第七十二代国王。竜人ドラゴニュートではあるが、生まれつき体は弱く、本来なら兄が王になる予定だった。しかし急遽、その兄が王位継承権を放棄して繰り上がりで王となった。決して優秀な王とは言えず、歴代国王の中で唯一の平凡な王と言われた。しかしその代わりに誰よりも民の視点に立つことができた王でもあり、一年の視察の回数は歴代国王の中でも最多である。

民のために生きた国王として、様々な政策を作り、結果的に他の王より優れた治世を行うことに成功した。グレゼリオン王国では珍しいタイプの国王。最終決戦では仕事に追われ、ここで王位をエースに譲るのが最善だと判断して死亡した。



[カルマセ・ヴァグノ]

みんな忘れているだろうけど私だけは忘れない。序章より、ジンとシルフェードに絡んできたスキンヘッドのおっさん。気付いたやつもいたと思うがフィーノと姓が同じ。なんか関連付けようと思って伏線のつもりでおいたキャラクターだが、出す機会を失ってただのスキンヘッドのおっさんになった。



[キャラ]

人間の女の子。九代目勇者と同じ代にいた英雄であり、彼女も元奴隷だった。彼女は奴隷の一人として解放された後、大自然の中で生きるために森へと向かった。そこでとある神獣と出会い、連鎖的に世界中の神獣と友達になることに。彼女を中心として神獣と人類の不可侵を結ぶことを約束し、その後神獣達と九代目勇者と一緒に魔王を倒したことから『自然王』の称号を手に入れた。自然王の称号を手に入れる要因として、九代目勇者が行った奴隷解放活動の大部分を自然王が担っていたというのも大きい。



[ギャンレイグ・ヴァグノ]

『冒険王』と呼ばれた男。武器は手には持たず、拳のみで戦った。それは武器を失うことにより戦えなくなるのを防ぐためである。幻想魔法ファンタジックマジックを使い、様々なダンジョンを攻略した。グレゼリオン王国内の各地で起きた迷宮的暴走スタンピートをたった一人で解決し、国家の危機を救ったことから英雄と呼ばれることとなる。冒険王により冒険者の制度は改められ、より良い冒険者のシステムができたとされる。

息子は冒険者ギルドの経営のための仕事をし、孫であるフィーノは自分と同じ冒険王になろうとした。更に四人の弟子を取り、その四人は四天王と呼ばれるほどに冒険者の中でも大成することとなった。最終決戦でも悪魔を万単位で倒した。



[キング]

巨人族の大男。だが通常時は巨人族の秘術により体を縮ませている。巨人族の次期族長であり、集落以外のことを知るためにグレゼリオン学園へ入学。ジョーカーに勧められたのが大きな理由でもある。



[クラウスター・グリル]

幼き頃にドワーフの最高位、鍛治王の称号を得た天才。しかしその性格は至って普通の少女であり、実はその才能に押しつぶされそうになっていた。性格が男勝りなのはそのためである。そこでアクト・ラスと出会い、生まれて初めて友というものを知る。それからただでさえ天才的だったその鍛治の才能が開花され、千魔人器の作成に至った。間違いなく現在にも影響を与えた鍛治の天才である。



[グラド・ヴィオーガー]

剣の腕から剣神へと至った剣士。冒険者としてパーティを組んでいて、冒険王を師として四天王とも呼ばれた。最後の冒険の後は山に篭り、自分の剣を探し始める。そこで主人公であるジンを拾った。ジンを拾ったのは気まぐれではあるが、長年の暮らしで次第に本当の息子のように扱うようになる。無銘流という奥義しか存在しない流派をジンに伝えた。

最期は自分の命を犠牲にして一度は戦神へと至り、破壊神の侵攻を先延ばしにした。最終決戦においても最後の最後で霊体としてジンに力を貸した。神と至ったが故に英雄の一人としては数えられてはいないが、教会の資料においては新しい神と記載されている。



[グラム・フォン・ファルクラム]

ファルクラム家当主。娘が幼い時に妻を亡くし、娘を立派に育てあげるために様々なことを仕事の片手間に行って、今のように礼儀正しい子に育てあげた。また空間魔法により賢神に至ったというほど空間魔法に優れており、レベルはそこまでは高くないが戦闘能力は凄まじい。



[グラレリオン・フォン・クライ]

初代獣王。つまりは獣王国クライの建国者にして開祖、英雄の一人としての『獣王』である。当時一番扱いが悪く、人類ではなく獣として見られていた獣人の立場を確立させ、一つの国とすることで獣人の価値を確たるものとした。その活動には魔術王が協力していたとされるが、真相は定かではない。



[グローリー・ヴァルヴァトス]

オルゼイ帝国史上、最強の男。彼が七代騎士セブンスナイツ筆頭を務めた時は世は平穏で、そのため功績を挙げることができなかったが故に有名ではない。しかし騎士王と並ぶ実力を持っていたのは、長い歴史においても恐らくはこの男だけだろう。勤勉の力を持ち、シンヤに継承させた死霊使いの力だけでなく様々な能力を保有していた。有名ではない。しかし、戦いの道に生きるものならば知らなければならない人物。敬意を払わなくてはならない男であった。

しかしそれほどの男でも老いには勝てず、自分が衰えるより先にその力の一部をシンヤに継承させた。その時に初めて、グローリーは勤勉の呪縛から解かれたと言えよう。



[シグマ・チーティ]

ジョーカーの護衛であり、騎士の家の出。両手拳銃といえ珍しい武器を使い、どちらかというと直接戦闘というより暗殺の方が得意。性別が不詳であり、聞いてもやんわりと流される。



[ジャック・フォン・グレゼリオン]

七十二代国王カルテの兄の息子。エースとは従兄弟の関係にあたる。王族として見られるのをめんどくさがっており、その顔を白と黒のお面で隠し、名前もジョーカー・フェイスという偽名を使っている。帰宅部というのはジョーカーの父が作った王国暗部特殊教育組織であり、この部活を出たものの中から一部が王国暗部として入ることとなる。しかしそれ以外のルートからも暗部のメンバーは集められており、別に帰宅部が全部というわけではなくおまけである。

闇属性と光属性と、その複合属性である混沌属性を得意とする。実力だけなら賢神クラスはあるとか。



[シルク・ラス]

アクト・ラスの母親。アクトが生まれた時、アクトが特殊な眼を持って生まれたことから死にそうになってしまった。その恐怖を悪魔に利用されて体に強力な呪いを受けた上に夫を殺された。その後、アクトが悪魔を殺すまでの十五年間をベッドの上で過ごす。

呪いが解けた後は長いリハビリを経て、仕事をし始めた。ただ一つ悩みがあるなら子供が世界中に旅に出て滅多に戻ってこないこと。



[シルフェード・フォン・ファルクラム]

今作のヒロインにして、ファルクラム家の一人娘。常に敬語で話し、礼儀正しい女性。支援属性という回復や強化魔法に特化した属性を持ち、世界最大宗教であるルスト教には教会の象徴として聖女になってもらうように支援されていた。が、何を間違ったのか剣を降り始めて聖女候補から外れた。

未だに支援を受けていたときに、ルスト教の総本山であるヴェルザード領にて修行をしていた時、ジンと出会う。そこから約五年間ほどにわたり、ジンとシルフェードは冒険者として活動するようになった。ちなみに裏話とはなるが、もしも死ぬ直前までいってしまった時はファルクラム家の屋敷に強制転移させられるような魔道具をつけていた。その為、安心して一人で送り出せたのだ。

学園入学後はジン、アクトと共に学園で戦うことに。様々な戦いを共に乗り越えながら、ジンの努力の苦しみを取り払った。最終的にはジンと結婚の約束をし、最終話後に無事結婚をした。最終決戦では破壊神のエネルギーを消費させるのに大きく貢献した。恐らくはシルフェードがいなければあの戦いは負けていた可能性が高いだろう。



[ジン・アルカッセル]

今作の主人公。地球にて天才の幼馴染、レイと一生に渡り戦い続けて敗北した。そしてレイというイレギュラーに当てられたことによって、巻き込まれる形で異世界に転生にすることに。しかし、それはレイの魂が宿った体に憑依するという形だったので転生とは言えないのかもしれない。

5歳から10歳までの間、父親から剣を教わりながら魔法を独学で勉強。それ以降はグレゼリオン王国のヴェルザード領でミラ・ウォルリナから魔法を教わる。その時期にシルフェードと出会い、共にダンジョンに潜ることとなる。その後、様々な経験を経てグレゼリオン学園にシルフェードと共に入学。アクトとシルフェードと共に学園内で鍛錬を積み始める。

その頃に悪魔との戦いを切っ掛けにまだ強さが足りないと再認識し、なりふり構わず強くなろうとしてしまう。それはアクトの眼を移植したり、悪魔と契約して自分の全てを捧げるのを躊躇わず行おうとするほどであった。結局、その後にジンはエースに敗北。さらに強くなるために沈んでいくのをシルフェードに救われることとなった。

その後は感情などの起伏が激しくなり、人間らしく色々なことをし始める。鍛錬の量は減ったが、肩の力が抜けたことで強くなるスピード自体はあがっていく。シンヤが学園に来たときは、自分の親友の孫だと気付き割と世話を焼くことに。

精霊界の侵攻において、勝つために聖剣を引き抜いた。それによって十代目勇者となる。その後は剣を聖剣に変え、聖剣内に宿る歴代勇者に少しずつ認められていくようになる。修学旅行を行ったときに破壊神が蘇り、勇者であることが露呈した。最初は世間に認められることはなかったが、武闘祭にてその実力を示して勇者として認められるようになる。

最終決戦前にシルフェードと結婚の約束をして、無事死亡。しかし英霊達と共に蘇り、遂には破壊神を倒した。英霊達と様々な戦士の中心人物であったことから、後に彼は『英雄王』として英雄の一人に数えられるようになる。

最終決戦後に自分の闘気や魔力、身体能力など様々なものを全て捨てて世界に舞い戻った。自分が今まで必死に努力して手に入れた全てを失うというのは、正に身を切る思いだっただろう。しかしそれでも彼はシルフェードと共に過ごしたかったのだ。彼はシルフェードと共に領地運営をして、幸せな人生を送り切った。



[シンス・ヴィヴァーナ]

神出鬼没にして、この世界で最高の天才。地球で言うならアインシュタインポジション。というかそれ以上。彼女が開発した魔法理論の十分の一でさえ魔法界に革命をもたらし、全ての研究成果を発表していたなら時代は数千年先取りできただろうと言われるほど。しかし実際はその領域に達した後にその研究資料が見つかったため、彼女の研究成果によって技術力が急激に上がることはなかった。

この研究の一部でさえあまりにも万能で、完璧な理論であったことから『魔術王』の称号を得た。研究に没頭していたからか、彼女の住まう地を知る人はおらず、表舞台に姿を現すのは数年に一度だった。



[シンヤ・カンザキ]

支配神が地球から呼び出し、破壊神の対抗手段として用意した。孤児院で育つが、途中で神崎家に養子として引き取られる。そのため、レイがおじいちゃんとなるのだ。そのせいか地球には大きい未練はなく、ただ育ててくれた恩を返さなかったことが彼にとっての気がかりである。

転移後、困っていたところをグローリーに拾われた。転移した時の手に入れた強欲の力でグローリーの力を殺して受け継ぎ、そのことを七代騎士筆頭となってもずっと悩み続けることとなる。が、ジンに会ってそれを解消することに成功した。その後はオルゼイ帝国の民を守ることにその生涯をかけると決意するが、その思い虚しく最終決戦ではオルゼイ帝国が滅ぶこととなる。戦いの後、シンヤは姿を消し、その後彼を見る人はいなかった。

戦い方としては自分が今まで殺してきた魔物の力を利用したり、呼び出したりといった独特な能力。その能力から彼は魔王と呼ばれることとなる。



[ディザスト・フォン・テンペスト]

グレゼリオン王国にて長年に渡り総騎士団長を務めた英雄の一人『騎士王』。その能力は最後まで明らかにされなかったが、彼の弟子であるロウが絶対に勝てないと断言するほど。まだ若い頃に騎士として様々な魔物を討伐したり、数々の組織を壊滅させたことから英雄の一人として定められた。彼が英雄となったのは勿論、世界規模の犯罪組織をいくつも潰したとかそういう理由もあるのだが、その戦闘能力を評価した部分が強い。事実、七十二柱の悪魔のほとんどを一人で殺し尽くし、弱体化しても世界最強の座を一度も譲らなかった。この傑物と肩を並べたグローリーがどれほど異様だったか分かるはずだ。

彼は王国のために命を捧げてきたが、最終決戦後に不老の力を解いて死亡。その生涯は間違いなく国のためにあり、正に理想の騎士像そのものであった。

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