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詩集

業績

作者: 白樺セツ


何人かの人のもとに、新発売の高機能カメラが抽選で当たった。

そこで、当選者に「カメラで何を撮りましたか?」というアンケートを後日記入してもらった。

回答はこうだった。


少年は外国に行って、有名な建築物を撮った。

少女はさりげなく頼んで、少年の写真を撮った。

カメラマンの卵はクラスのマドンナの席を撮った。

校長は学校の写真を撮り、それから生徒と一緒に写った。

社会人になった女性は、新しい仲間と花見に行って桜を撮った。

酒が大好きな課長は、嫁と一緒に漬けた梅酒を撮って飲んだ。

酒屋のアルバイト店員は満月を撮った。

一人暮らしの貧乏学生は、世話好きな大家に自分を撮ってもらった。

山を登るおばあちゃんは、景色を撮って孫に送った。

写真家は、今まで使ってきたカメラを撮った。

小学生の男の子は両親を撮った。


そして私は、満足気な顔をしている従業員を撮った。


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