ノーナvsノーナ
いっぽうノーナは。
監獄に捕えられ薄い布を纏ったまま蹂躙を受けていた。
「おらー何やってるーいけー!!」
ストレンジャーズはノーナで遊ぶ。
ノーナは彼らには手出しも出来ずストレンジャーズの思いがままにされている。
「楽しそうにやってるわね」
「趣味悪いなしかししかし、少年が楽しんでいる顔って無邪気で良いものだな」
カースマルツがストレンジャーズにいじめられているノーナを見て興じる。
「動機が不純なだけに無邪気とは言えないけれど、確かに良い顔ね」
とマルツ。
「ハァハァハァ……」
ノーナは体力を使い果たしうつ伏せになり動けなくなる。
「なんだよつまらねーな、まだこれからだってのに」
「我に任せろ」
カースが怪しい笑みを浮かべてノーナを手を翳す。
「いがーーーっ!!」
ノーナは痒みに襲われのたうち回る。
「なんだまだ余裕あるじゃないか、何してる二人を楽しませないか」
「うぐぐ……」
ノーナはひたすら地獄に耐えた。
ーーー
「ケンノエさんは必ず助けに来てくれると言ってたけれどいつまで経っても助けが来る気配が無い……もうノーナは限界だ…」
ノーナは首を吊ろうとする。
その時シュカシュカの姿が。
「シュカシュカ先輩!」
『ノーナ!簡単には死なないで!』
「しかししかし、もう限界です」
ノーナは自殺するしないの間で揺れる。
『自殺すれば良いじゃん♪』
そんな時別の声が。
そして現れたのはもう一人の『ノーナ』
「貴女は……」
『私は「過去のノーナ」以後お見知りおきを♪』
過去のノーナと名乗るもう一人のノーナは(以後過去ノーナ)はノーナに挨拶した。
「過去の私…夢に出てきた…貴女ですか!?」
『覚えてるのね。そうそう、私は前世でカースマルツに虐げられ、絶望して死に至った。今貴女はそれと同じような事をしようとしている』
過去ノーナは図星を突く。
「私が…前世と同じような事を……」
『いいえ同じ事よ。そしてそして貴女は同じループを辿ることになるのよ!』
過去ノーナは笑う。
「私は過去に囚われない…!」
『無駄よ。描かれたストーリーはもう変えられないの。貴女はもうじき自死するのよ』
過去ノーナから暗闇のオーラが湧き立ってくる。
それはノーナをも捕らえた。
『ふふふ絶望しなさいノーナ。そして死になさい。ストーリーを変える事は許されぬ宿命なのよ!』
過去ノーナは高らかに笑う。
そこでシュカシュカが放つ。
『ノーナちゃん!過去ノーナに振り回されちゃ駄目です!』
ノーナはハッとした。
また同じ癖が。
ノーナは人の言った事を間に受け、信じ込んでしまう癖があった。
ノーナ自身もその自覚があり、克服しようと自身に向かった。
「そんな自分は嫌だ………私は過去の貴女じゃない!今の私なんだ!」
ノーナは過去ノーナを見据え放った。
『変えられるかしら貴女に?このストーリーが?』
過去ノーナはクスクス笑う。
「変えてみせる!ベルゼブブアターーーーック!!大きいの!!」
ノーナは特大攻撃を放った。
『無駄よ無駄よ!ベルゼブブアターーーーック!!』
過去ノーナも同じように攻撃を放った。
「きゃああぁ!!」
ノーナはぶっ飛ばされる。
『フフフ…』過去ノーナは不敵な笑みで歩み寄る。
ノーナは立ち上がる。
『まだそんな元気が「貴女は素敵に出会えなかった…」
過去ノーナがノーナの言葉にピタッと止まる。
『何?』
「私は沢山の素敵に出会えたよ。頼りになる先輩。素敵な歌。素敵な出会い。貴女はただ孤独に死んでいった。でも私は違う」
ノーナは哀れみを向けた目で過去ノーナを見据える。
『うぐぐ…そんな憐れむような目で見るなーーっ!!』
もがく過去ノーナ。そんな過去ノーナをノーナはそっと抱き寄せる。
「辛かったね過去ノーナ。大丈夫だよ今は貴女は一人じゃない。だって私がついてるもの…」
『ノーナ…』
過去ノーナは抵抗をやめる。
その時過去ノーナの姿は女神ノーナの姿に変わる。
純白のドレスに透き通った肌。過去ノーナを綺麗にした感じの女神ノーナは純白の翼を羽ばたかせてノーナに微笑む。
『ノーナ、よくぞ過去の自分に打ち勝ちました。選別に新たな技を授けましょう。「ストーリーオブメイキング」です!』
「ストーリーオブメイキング…?」
『そう、天に翳しストーリーを描いて叫びなさい。そうしたら貴女の描いたストーリーに運命が変えられます。しかしその技には大きな代償が付き纏います』
「大きな代償…?」
女神ノーナは真顔で放ちノーナは戦慄する。
『使うと自分自身の存在が消え、貴女の記憶が人々から奪われてしまいます』
ノーナはゾクッとした。
つまりは自分がこの世に存在しなかった事になってしまうのだ。
「今すぐには使わない方が良いですね…」
『それが懸命です。使うならどうにもならなくなった時に使いなさい。その技を授けて申し訳ないのですが…余程の事がない限りは使わない方がいいでしょう…』
「わかりました…」
ノーナは頷いた。




