ボンクラ福祉を矯正しろ!
前回のあらすじーーー
タツハは自らの発達障害を疑い母シビアに告白。
しかしシビアは聞く耳持たず更に厳しい躾を施そうとする。
そこでノーナ達の活躍でシビアは改心し、精神科にてタツハを救おうと奔走するようになる。
しかし更に難関が立ちはだかっていた。
「一回の受診でもかなりお金がかかるわ。正直言うともう火の車よ」
シビアは声を落とす。
「私バイトを始めるよ。それなら安心して受診出来るでしょ?」
「出来るのかい?お前に」
「大丈夫だよ、私だって社会勉強しなきゃ」
そしてタツハはアルバイトを探す。
「私も頑張らなきゃね」
シビアも娘のタツハに何かを教えられた気がした。
続けてシビアはタツハの発達障害の有無について相談出来る福祉施設を探す。
「発達障害の弁護士相談室……そこにしようかしら…」
シビアは受話器を取った。
スイーツ城ーーー
「久しぶりノーナちゃん、あの時はお世話になったわね!」
「タツハさんお久しぶりです!どうされたのですか今日は?」
「バイトを探しに来たの、良いところがあれば良いんだけど…」
そしてタツハはメイド隊を通じてバイトを見つけ、そこに従事する事になった。
「タツハちゃんあれやっといてくれる?」
「はいっ」
店員から指示を煽られ取り掛かるタツハ。
「店長たら新人を都合よく使い過ぎ」
「だって素直で弄りやすいんだもの」
タツハは影で馬鹿にされる。
他の人と違う特性がタツハにはあったから。
「タツハちゃ〜ん♪」
「何するんですかやめてください!」
後ろから抱きつかれるタツハ。タツハは本気で嫌がる。
「良いじゃない良いじゃない減るもんじゃないし」
「う…訴えますよ!」
その後ドスを効かせて上司が言って見せる。
「面白いやってみろよここじゃ新人はただの人形だ。一人前に仕事できるようになるまではな」
ゾクッ!
タツハは固まって動けなくなった。
「そう最初からそうすりゃ良いんだ♪」
「うぅ………」
動けなくなったのを良い事にやりたい放題する上司。
他に新人はいたがクスクス笑って助けもしなかった。
ーーー休憩中。
タツハは人のいない所で静かに泣いた。
「悲しいよ悲しいよ……しかしお母さんが私の為に頑張っているんだ挫けちゃだめだ…」
そんな時タツハのスマホに着信音が鳴る。
それはシビアからのものだった。
「もしもしお母さん?」
タツハは泣くのを止め電話に出た。
『タツハ、やっぱり貴女は発達障害じゃないわ』
「何?なんでいきなりそう言い出すの?」
突如のシビアの言葉にタツハは逆に混乱する。
『弁護士に相談したの、それで弁護士さんは私の言ったクリニックさんと連絡を取ったらしいの。そうしたらそうしたら貴女に発達障害は無いって…あと貴女は発達障害に逃げ込んで甘えようとしているだけよ』
「甘えてなんかいないよ!だってちゃんと働いているじゃない!」
『働いているからよ。発達障害だと働けないから普通に毎日働いているのはおかしいって。だからだからタツハ、状況を受け入れなさい。発達障害という事にして逃げちゃ駄目よ』
「何よお母さん!今更 匙を投げるの?私に死ねって言うの!?」
タツハは仕事の疲れもあるのか取り乱した。
『だって仕方がないじゃない、弁護士さんがそう言ったのだもの。だからメンクリなんか行ってもお金の無駄だから地道に働きなさい』
シビアの突然の突き放すような言葉にタツハはワナワナしてますます状況に頭が追いつかなくなる。
『というわけで切るね』
そう言うとシビアは呆れたような声で電話を切った。
「お母さん?お母さん?畜生!」
タツハはもう一度シビアと連絡を取ろうとするがシビアがその後電話に出る事は無かった。
「訳わかんないよ……お母さんがまさか私を見放すなんて……」
静寂とした中只々その空間に等しく真っ暗な肌寒い絶望感がタツハを覆った。
そしてそして、その後タツハは仕事どころじゃなくなり上司からの叱責やセクハラに耐えるだけで終わってしまった。




