シビアの過去
そしてそしてーーー
ノーナ達は偶然にタツハを見かける。
「あれはタツハさんっ!?」
「本当だ!」
タツハはジャージ上下の強面の男に竹刀で扱かれていた。
「甘ったれるな!お前はそんなだから何もかも上手くいかないんだ!!」
「ごめんなさいごめんなさい!!」
見ていて痛々しい。
「ちょっとちょっと!何やってるんですかか弱い女の子に!!」
フットが前に出る。
「何だ貴様らは?」
「メイド隊員ですその子を離してやってくれますかいくら何でも可哀想です」
フットは正義で男に立ち向かう。
「なんですか騒々しい……」
そこに藍色の長いウェーブヘアに険しい目つきの女性が現れた。
「お母さん助けて…」
タツハは救いを求めるが母親は唾をタツハに吹きかけた。
「なんて事を!貴女はそれでも親か!!」
「これは躾です!貴方には関係のない事でしょう!!?」
事態は言い合いに発展する。
「お母さんわかってください!タツハさんだって、一生懸命頑張ってるんです!それをそれを、余計に厳しくするなんて!」
「それはこの子の為です外野は引っ込んでなさい!」
シエリが抗議するも母親は鋭く突っぱねた。
「ベルゼブブアターーーーック!!」
言い合いに堪忍袋の緒が切れたノーナは必殺技で黙らせた。
「お母さん、訳を聞かせてください。娘が自分の発達障害を打ち明けてもそれを否定した理由を」
「それは…」母親は事情を聞かせた。
ーーー過去。
母親、シビアの幼少期。兄が発達障害だった。
それが元でシビアは周りから大層いじめられた。
「やいお前の兄貴、発達障害なんだってな!」
「お前も頭がおかしいに違いない!」
シビアは「私は普通だもん!あんな兄貴と一緒にしないで!!」と声を張り上げるも更に男子達はシビアを揶揄った。
「あの子のお兄さん、障害あるらしいよ」
「あの子もおかしいに違いないわ」
女子達もシビアを避けてしまっていた。
家に帰っては兄はヘラヘラ笑って自動車の玩具で遊んでいた。
その顔もムカつきシビアはその兄の自動車の玩具を壊した。兄は激しく泣きじゃくった。
「なんて事をするの!!」
シビアの親が現れてシビアを叩く。
「こんな兄のおかげで私はいじめられるの!お母さん達だってそうでしょ!?お買い物する時もお店の人売ってくれなかったじゃない!」
母親も納得してしまった。
母親が父親に相談すると父親は兄を厳しく躾けるようになった。
兄は自殺した。
それを喜ぶ家族。
シビアもその一人だ。
だが学校ではシビアに更なる仕打ちが。
「アイツ、兄が死んだのを喜んでたみたいだぜ」
「やっぱりあの家は何かおかしいんだよ」
周囲から陰口を言われシビアは完全に居場所を失った。
障害者が身内にいると家庭が崩壊する。
それがシビアにこびりついた価値観となった。
ーーーー
「……………」
皆、何も言えなかった。
周囲の理解も得られず、次第に歪んでいったシビア。
しかし彼女も哀れな女性だ。
彼女も居場所が欲しかった。
暫く黙っていた一同だったがやがてシエリが口を開いた。
「でもご安心ください。今は時代も進み発達障害への理解が広まっています」
まだ理解されていない事もありますけどね。と付け加えはしたが。
「少なくとも私は救われています。お母さんが積極的に動いてくれて、当院の先生も親身になって聞いてくれました。少なくとも連れて行かず厳しくするくらいならそう言う面で動いても良いのではないでしょうか?」
シエリは途切れ途切れになりながらも懸命に説得する。
「でも児相では頭が良いって…」
「私も怖いんです。発達障害では無いと言われたらどうしようと心配もしています……」
シビアが小声を漏らし、タツハもそう言う。
「でも、動かないよりは動いた方が良いですよ」
フットもそう言う。
「もし娘が発達障害とわかって、何かしら迫害があったらと思うと…」
「その時はスイーツ城にいつでも相談しに来てください。私達も勿論協力します!」
ノーナは力強く言った。
「………なら安心ね。それとそれとタツハ、今まで辛く当たってごめんなさい…」
「ううん、私もお母さんもこんなに辛かったんだってわかったよ」
そして親子は仲直りを夕日に祝福された。
それを微笑ましく見るノーナ達。
親子の本当の戦いはこれから始まる……。
うちの身内も発達障害です。彼女も親が積極的に動かなければ自分のような末路を辿ってただろうと思います冷汗。
自分が障害とわかるのとわからないのとでは大きく違う。
ましてや発達障害は見た目ではわからない障害。激しくわかるのもありますが軽度だとわからない。
それだけに気づいてもらえず本人は生きづらさを抱えてしまう。
誰かが気付くって大事ですな。
あとあと、発達障害者はプライドを持つのはよしといた方が良い。
誰かが発達障害と診断されたけど、その後障害者に優しい会社にする為社長になりたいと言ってリストラされた人がいて汗
ノファンも簡単な仕事ノーサンキュー(今思えば自分にはそれくらいがちょうど良い)と言って酷く難しい仕事に行かされ1週間で辞めてしまったorz
プライドって大事なんですよ確かに。
向上、出世する上ではね。健常者には良いスパイスになりますが発達障害者がプライドを持つとリスキーなもの。
そう炭治郎を見て思いました汗




