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ノーナと孤児と姉の霊(転)

ーーー。

とある田舎、アンドレアはキャバ嬢として働いていた。


そこで出会ったのがブラディと言う男。

アンドレアはブラディが都会育ちで垢抜けていた所、頼もしさに次第に惹かれるようになる。


それから結婚、同居する。


アンドレアには既に一人の娘がいた。

それがレイ。


レイは当初ブラディをお兄ちゃんと呼び慕った。


やがて二人の間にヒューゴが産まれる。


だがレイは行動に異常が見られ時々癇癪を起こしヒューゴにも暴力を振るうので児童相談所にて知能検査を受けた。


するとIQは標準より高く、努力させれば改善されるでしょうと言われた。


それからレイの地獄が始まる。

知能検査は良かったものの厳しくしてもレイの改善は見られず、プラディはアンドレアにも辛く当たる。


「お前の躾がいけないんだ!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」


そんな毎日が続きアンドレアは疲れ果て、思考が停止しブラディの言いなりになる。


所謂ストックホルム症候群にかかるのだ。

夫はレイを立派な娘にしようとしている。


だから私もレイに厳しくしないといけない。

そしてそして、頭の悪いこの子には自信をつけさせないといけない。


そしてアンドレアはレイに口癖のように言った。

「貴女は本当はとても頭の良い子なのよ。知能検査はとても良かったのだもの、やれば出来るわ」と。


レイは「そうなんだ、レイはやれば出来るんだ」と微笑んだ。


躾の厳しさも極まり、やがて児童相談所からの詮索が入り出す。


ある日無理矢理職員が入り出す。


「うわああぁん!!」

レイは泣きじゃくり職員に抱きつく。


「可哀想にこんな傷だらけで、一体どうしたのです!?」と職員。


「これは躾です。この娘を立派にしようと…」

「だがそれは立派な家庭内暴力、DVです。下手したら警察とも連携し、貴方がたを逮捕せざるを得ません」


逮捕を恐れたブラディは引っ越しを始める。

アンドレアもそれに従う。


ブラディが正しいと信じていたから。

厳しい躾はやがて支配に変わる。


アンドレアもブラディに逆らう術はなくレイに厳しく当たる。


反省文も書かされ「あそぶなんてアホな事はしないからもうゆるしてくださいごめんなさい」と泣きながら彼女は書いた。


食事も与えられずレイは衰弱してやがて亡くなった。


過度な躾が行き過ぎた悲劇。

そしてアンドレア、ブラディは逮捕された。


アンドレアは我に返りブラディに逆らえなかった後悔が押し寄せ、レイの無念の死を悲しむ。


そして逮捕された事を感謝すらした。

そして釈放後、アンドレアは介護施設にて働くようになった。


ーーーそしてそして、悪夢とストレスで切羽詰まったヒューゴは親戚の叔母に詰め寄る。


「おばさん正直に言ってくれよ!僕には姉がいたんだろ!?」

「いないわよ何言ってるの!?」


叔母は誤魔化すが目の泳ぎ方からいたと言っているようなものだとわかる


「嘘をつけ!僕の夢に出てくるんだおかっぱのワンピースの女の子が!彼女は手招きして誘ってきてそしてこう言うんだ私は貴方の姉よって!」

血走った目、何かに取り憑かれたような、恐怖で気が触れたかのような目でヒューゴは凄む。


「きっと疲れてるのよ…だからだから良い子に寝なさい……」

叔母はいつにもないヒューゴの威圧におののきながらヒューゴを宥める。


「どうしても言わないつもりか!」

「キャアァ!」

ヒューゴは叔母を突き倒すや否や、馬乗りになって胸ぐらを乱暴に掴む。


「いるんだろおばさん!僕には姉が、答えろ!答えないと「やめなさーい!!」


ロザリオがヒューゴに炸裂しヒューゴはぶっ飛んだ。


「大丈夫ヒューゴ!?」

「うぅ僕は……シュカシュカちゃん何故ここに…」

ヒューゴは今ので我に返ったようだ。

文字通り、彼は何かに取り憑かれていたのだ。


「間に合いましたね…さあ出てきなさいヒューゴ君に取り憑いてるひと!」


シュカシュカは指を指して決める。


するとヒューゴから黒い煙が湧き出てきた。


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