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ノーナのお見舞い

ストレイの事件から1週間が経った。


「おはようございます」

「おはようノーナちゃん」

ノーナが入ってきて他のメイド隊員が挨拶を交わす。


「シュカシュカ先輩はまだ来てないんですか?」

「そうなのよ。でも無理も無いと思うわ、これまで相談に乗ってくれてた人が事件を起こしてたんですもの……」


琴奈んはシュカシュカのことを案じるように呟く。


(ノーナもその当事者なんだけどな…)とノーナはちょっと複雑な気持ちになる。


「でもでもアンタはどって事無いの?その時アンタもあの人の相談に乗ってあげてたんでしょ?」

ポーネが聞いてくる。


「まあ、ノーナには家族がいませんしそれにそれに、休むわけにもいきませんから…」

「そうか…悪いね余計なこと聞いて…」


ノーナの返事にばつの悪さを感じたポーネは思わず小声になった。


「ノーナちゃんは立派ですね。きっと未来は本当にメイド長になれるかも知れませんね♪」

こう声をかけるはのぞのぞ。


「そうかなえへへ…♪」

ノーナはちょっぴり嬉しくなる。


(実はノーナもストレイさんの事でショックを受けてるのは同じ…しかしあの張り切り屋で真面目なシュカシュカ先輩がもっとショックで休んじゃうなんて……ノーナがちょっとおかしいのかな…?)


ノーナは仕事しているうちにそう思うし、シュカシュカの事が気になり始めるのだ。


シュカシュカは今日も来ていない。


(流石に心配だな。お見舞いにでも行こうかな?確かそう言う時は誰かに付き添ってもらわないと駄目だったね)

とノーナは行動に移す事にした。


過去、1人で行こうとした事があり今度は誰かに付き添ってもらえとそう言われたから。


「誰が良いのかな?チイチイママに頼んでみるか…」

ノーナの場合、シュカシュカ以外に特に仲の良い人はいなかったのでチイチイに相談する事にする。


チイチイはママと言う立場上上の立場にいる。

相談は目上にする方が良いとのスイーツ城の方針にもある。


「シュカシュカの見舞いに行きたいんか?」

「はい…シュカシュカ先輩は1週間ずっと顔を見せていませんし、あの時の事をずっと尾を引いてるのかなって…」

ノーナは途切れ途切れになりながらもチイチイに意思を述べる。


「シュカシュカがずっと尾を引いとるんはウチにも連絡は来とるからわかっとることや。要はあんさん、シュカシュカの見舞いに行きたいんやな?」

「はい、でもノーナにはシュカシュカ先輩の他に仲の良い人はいません。でもでもシュカシュカ先輩の事は放っておけませんし…」


「わかった。せなら明日香と一緒に行き、明日香は頼もしいで。ウチも一目置いてるからな!」

ノーナの顔は明るくなる。


「ありがとうございますチイチイママ!」

「後で明日香にも礼を言うんやで!」

チイチイは後からこう付け加えた。


それからそれからーーー

「ノーナちゃんね、そう言えば私とノーナちゃんは余り話してなかったね。一緒に行こっ!」

と明日香が直接やって来る。


「ありがとうございます明日香先輩!」

こう挨拶を交わしたノーナは思った明日香先輩とだいぶ違って見えた。


(明日香先輩って意外と親しみやすい人なのかも知れない?)と。


ノーナ的に明日香は厳しいと言うイメージがあった。


怒る時は本当に厳しく、ミルキーやミントを起こす際もスケ番かのように捲し立てながら起こすからだ。


味方にすると頼もしいけど怖くもある人だと思っていた。


「そんなにビクビクしなくて良いわよ?」

「すみません人見知りなもので…」

と明日香はバツが悪そうに言うとノーナはこう誤魔化した。


「まあしょうがないかナリ坊とかノーナちゃんにも思いっきり厳しくしてたから怖いのもしょうがないよね?」

明日香もそれなりに受け止めているようだ。


ただいまノーナ達は馬車が来るのを待っている。


シュカシュカの実家へと通じる馬車だ。

やがて小気味の良い音が聞こえて来た。


馬車がこちらに向かって来る音だ。

馬車が停留所まで来るとノー明日の前にちょうど停車する。


「さあお乗りくださいセニョリータ」

黒いタキシードの紳士が2人を迎える。


「「ありがとうございます」」

ノー明日は馬車に乗り、紳士が手綱で馬を叩く事で再び動き出した。


ノーナは外を眺めていた。

外にはいつもの光景。紳士淑女がタキシード、ドレス姿で街を闊歩している。


ノーナ達もメイド服で、「可愛いらしい服を着てますな」と紳士は褒めてくれた。


「それとそれと私の名はオーデです。今後ともよろしく♪」

紳士、オーデは帽子を取り外し挨拶した。

紳士はシルクハットを取り外して礼を交わすもの。


二人は「こちらこそ、私は広瀬明日香です」

「ノーナです」と挨拶した。


オーデは小太りであまりハンサムとは言えない。しかし人柄は良さそうな人だった。


「そうそう退屈しのぎにガムでも如何ですかな?」

オーデは二人にガムを用意してくれた。


「うわぁいガムだオーデさんありがとう!」

「明日香先輩、これはなんですか?」

ノーナは明日香に聞いた。


「お嬢さんはガムを知らないんですか?」

オーデは逆に驚いた。


「ノーナはシャンティ王国から来たんです。だからだからここ(スイーツ国)に来て間もないからスイーツ王国ではどんなものがあるのかあまり知らなくて…」

ノーナは歯切れ悪く答えた。


「なるほどシャンティ王国から来た者はスイーツ王国でも手厚く支援しなさいと言われている。私も一紳士として力にならなければなりませんな」

とオーデは言った。


「でもでも、今はシュカシュカ先輩やチイチイママもいるし独りじゃないよ。おじさんもありがとう♪」

ノーナはニッコリ笑顔でこう言った。


そしてそして明日香やオーデからスイーツ国には何があるのかとかを聞きながらノーナは馬車に揺られながら進んだ。

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