9歳のシュカシュカが救済するですぅ♪
ノーナはシャンティ王国からスイーツ王国にやって来た。聞いた話によるとスイーツ王国は悪い国と聞いていたがノーナの予想を良い意味で裏切った。
何故なら何故なら、小綺麗な建物が建ち並びそしてそして優雅なドレスをした女性やパリッとしたタキシード姿の男性とかいたり、ましてや子供もお洒落。
そして人や動物の死体も無いしそれを貪り食う飢えた目をした害獣もいない。
それにみんな目がキラキラしていて日々の生活を楽しんでいるように見える。
「ノーナお腹空いたよぉ…」
とノーナがお腹を空かしているとお店があった。
そこには果物や野菜がいっぱいあった。
「美味しそう良い匂い…」
ノーナは食べ物に釣られる。
しかし手持ちのお金は無いからリンゴをサッと取り、鞄に収めた。
所謂そう、万引きである。
ノーナは人の目を盗みまくり、ありったけの食べ物を盗んで行った。
そしてそして店から出ようとするノーナ。
「おいお嬢ちゃん、鞄の中を見せてくれないかな?」
店員が鋭い目をして聞いてきた。
そんな時お店の中にメイド服の少女が入ってきた。
ぴょこぴょこ揺れるうさ耳、髪型はナチュラルボブ。
くりくりした瞳にちょっぴりピンク色の頬。
化粧っ気は無いがそれでも充分美少女だった。
「おぉチイチイだ…」
「スイーツ城のママの、相変わらず可愛いなぁ」
「いつ見ても可愛いわねえ♪」
チイチイが歩けば人々から声が漏れる。
そう彼女は浪速の美少女チイチイ。
チイチイは街の中でも評判だった。
「なんの騒ぎなん?」
チイチイがノーナを捕らえた店員の元に歩み寄る。
「チイチイママ聞いてくださいよ!この子が万引きをしてたんです!」
と店員が言う。
「まあ落ち着き、お嬢ちゃんあかんよ物盗んだら」
チイチイはノーナと身長を合わせるようにしゃがんでそうたしなめる。
グルルルル〜ノーナのお腹が鳴る。
チイチイは音で気がついたノーナはお腹を空かしていると。
「この子はお腹空かせとるんよ、ウチが払ってあげるからこの子の事は許したって」
チイチイは店員に金を払う。
「チイチイママが言うなら仕方ないな、お嬢ちゃん。これに免じて盗みは働いちゃ駄目だよ」
と店員は許してあげた。
「お姉さんは誰?」
「ウチはチイチイや、スイーツ城のママなんよ」
「ノーナはノーナ。チイチイお姉さんはどうしてそんなに優しいの?」
「ウチは正義の味方なんよ、やからやから、弱い子は守ってあげんと」
とチイチイ。
「でもでも万引きはしたらあかんよ。ちゃんと買わな」
「ノーナはお金が無かったの。それでそれで、仕方なく盗んだの…」
「親はおらへんの?」
「いない………顔も見た事ない……」
ノーナはしょんぼりした表情を見せた。
「おらんのか可哀想にな。てことはずっと1人なん?」
「うん、カースとマルツのお姉様から逃げてきてここにきたんだ。そうだそうだチイチイのお姉様!」
ノーナは思い出したようにチイチイに言った。
「何?」
「スイーツ城にシュカシュカお姉様と言う人はいるの?ずっと前夢の中でシュカシュカお姉様はノーナを助けに来てくれたんだ!」
「凄いなアンタ、確かにシュカシュカちゃんはおるで」
チイチイはノーナを気持ち褒めた。
「凄いかな?ノーナは凄い?」
「うん凄いよ、正夢見るんやもん!」
ノーナは目を輝かせた。
「だったらだったら、ノーナもスイーツ城で働かせて!リコッタ城でいじめられるくらいならスイーツ城が良い!!」
「そんな事言うてもなぁ……とりあえずスイーツ城でお話しよ?」
とりあえずチイチイはノーナをスイーツ城へ連れて行った。
「うわあいクッキーだぁ♪」
「そりゃ良かったでもでも行儀良く食べよ」
ノーナはクッキーを美味しそうにボリボリ食う。
チイチイはあまりの食いっぷりに呆気に取られる。
「ごめんなさいノーナはもう3日何も食べてなくて…」
「3日!?」
チイチイはビックリした。
そんな時そんな時シュカシュカがやって来た。
140あるかないかくらいの華奢な体躯。
チイチイより少し低い程度だ。
「呼んだですかぁ?」
「うん忙しい所ごめんな」
そうシュカシュカはチイチイに呼ばれたのだ。
それでその間ノーナとチイチイはテーブルを囲んでお菓子を食べてたのである。
「うわあいシュカシュカお姉様ぁ!!」
シュカシュカを見つけるやノーナは感極まってシュカシュカに飛びついた。
その辺は無邪気な子供らしい。
「ノーナちゃんですかぁ?シュカシュカも会えて嬉しいですぅ!」
シュカシュカもノーナに抱きつき返す。
この時点ではノーナは6歳に戻っている。
12歳で自殺した時間軸はノーナの夢という事になった。
「なんか知らんけどノーナちゃんがここで働きたいんやってさ」
「ノーナは足引っ張らないから!リコッタ城はカースマルツがいるから嫌だ!」
シュカシュカはノーナに言った。
「大丈夫ですぅノーナちゃんはシュカシュカが守るですぅ!チイチイママ、ノーナちゃんを入隊させてくださぁい!」
シュカシュカが力強くチイチイに言うがチイチイは待ったをかける。
「待ちい待ちい!まだ早いって「ノーナ、盗みもスパイも…なんだったら気に入らない人への嫌がらせも頑張りますからどうか!」
(それ余計にあかんやつやん…)
チイチイは絶句した。
そしてそしてそれを聞いたシュカシュカが怒った。
「ノーナ!いけませんよ盗みや嫌がらせなんて!そんなのどこで覚えたんですかぁ!?」
シュカシュカが保護者のように叱っている。
チイチイはそんなシュカシュカを初めて見た気がした。
(そう言えばシュカシュカが一番後輩やもんなぁ、人生的な意味ではだからだから、シュカシュカも後輩欲しかったんや、でもでもこれとこれは話は別や!)
とチイチイは同情したが心を鬼にして否と言おうとしていた。
「でもでもカースお姉様やマルツお姉様はノーナがそれをしたら喜んでくれたから…」
「カースさんやマルツさんが喜んでくれたら何でもやるんですかぁ!?ましてや嫌がらせはいけない人のする事ですよぉ!」
ビシッとシュカシュカは否定する。
「でも……」ノーナはぐずる。
「決めましたぁ!!」
とシュカシュカは拳に力を入れた。
(そうそうシュカシュカ断り、人の物盗んだり嫌がらせしたりスパイする奴なんか例え訳ありでこんな小さい子でもお断りや!)
とチイチイは心の中で思った。
「ノーナちゃんはシュカシュカが更生させて見せますぅ!人の物盗んだり人に嫌がらせなんてしない立派なメイド隊員に仕上げて見せますぅ!」
シュカシュカは凛々しくこう放った。
あらっチイチイはずっこけそうになりバランスを崩しかけた。
「ちょっとちょっとあかんで?メイド隊は良い子達の集まりや。悪い事を良い事みたいに捉えよる子なんてとてもメイド隊には入れておけん」
チイチイはシュカシュカに言う。
「良い子達の集まりだからこそ、悪い子を良い子にするんですぅ!」
シュカシュカは熱く燃えたぎっていた。
(聞いてへんわこの子…)
チイチイは只々呆れた。
そしてそしてそのタイミングでお下げのメイドと眼鏡をかけたメイドが戻って来た。
「華の乙女である私にまで牛小屋の掃除をさせるなんてどうかしてるわ」
「仕方ないですよカマンお姉様」
ポーネとカマン。
二人合わせてポーカマである。
そしてチイチイとシュカシュカが見知らぬ少女を巡って対立していた。
「シュカシュカ、あかんよ悪い子は置いとく事は出来んのんよ」
「駄目ですぅノーナちゃんはシュカシュカが更生させるですぅ!」
そしてポーネはノーナを見て言った。
「あの子見覚えがあるわ!いつもカースマルツから激しく何か言われてた子よ!」
「あら私は見た事ないわ」
ポーネは知っているがカマンは知らない。
「とにかくとにかく、この子は向こうに返「待ってくださいよチイチイママ!」
チイチイがノーナを送り返そうとするのをポーネが待ったする。
「なになに?あんさんらもシュカシュカの味方かぁ?」
チイチイはヒスりかかっている。
(ちょっとポーネチイチイがヒスりかかってるよ反抗しない方が良いんじゃ…)
「その時は抵抗するまでですわカマンお姉様、フロマージュ王国の者が怯えててどうしますか!」
ポーネは武士道に近いフロマ道を見せていた。
「面白いでは無いですかチイチイママ、ノーナをシュカシュカに任せても!ねえシュカシュカ!」
「そうですぅノーナちゃんは立派なメイドさんにするですぅ!」
ポーネの言葉にシュカシュカも意地を見せる。
「もう勝手にし!」
チイチイは不貞腐れていたが一応仮入隊は許してあげた。
「うわあいありがとうございますぅやったねノーナちゃん!」
「うわあいノーナ働いても良いんですね!」
喜ぶシュカシュカとノーナ。
だがチイチイはその後言った。
「その代わりあかんとウチが判断した場合は解雇させるで、良えな?」と。
「ありがとうございますチイチイママ!ほらほらノーナちゃんも頭下げるですぅ!」
「ありがとうございます」
シュカシュカが頭を下げてノーナにも頭を下げさせた。
「そしてそしてポーネさんもありがとうございますぅ!貴女様がいなかったらシュカシュカは駄目でしたぁ」
ついでにシュカシュカはポーネにも頭を下げる。おまけにノーナにも頭を下げさせて。
「良いのよシュカシュカ私だってカースマルツからは酷い目に遭わされたからね。それとそれと私より小さなこの子が同じ目に遭ってると思ったら居ても立っても居られなかったのよ」
ポーネはどんなもんよと言った顔をして答える。
「本当にポーネは正義感強いんだから。言い出しっぺだからその分責任は重いのよシュカシュカはちゃんと出来る?」
カマンは横から注意をかける。
「任せてくださぁい!九歳のシュカシュカはノーナちゃんを救済するですぅ!」
シュカシュカは力強く答えた。
シュカシュカ:スイーツ隊員の一員、ノーナを蘇らせた本人。ノーナの未来を変える役目を負う。
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