ノーナ喧嘩する
そんな時そんな時、シュカシュカが駆け込んで来た。
「何してるですかぁロザリオアターーーーック!!」
シュカシュカはロザリオを突きかざして女性に突撃。
「キャア!」
女性は突き飛ばされ黒髪も魂が抜けたように元の鞘に収まる。
ノーナは床に崩れ落ち咳き込む。
「ナターシャさん心配してやって来たらこんな事してたですかぁ?そしてそしてノーナちゃんまでなんでこんな所に…」
シュカシュカはノーナを睨んだ。
「シュカシュカ先輩!ノーナ、お見舞いに行こうって思ってスイーツ城から飛び出したんだ!偉いでしょ?」
ノーナはどうだと言わんばかりに自慢する。
バチンッ!
シュカシュカはノーナを引っ叩いた。
「ノーナちゃんは馬鹿ですか!?人に黙って一人で飛び出してはいけませぇん!!」
褒めるどころか大声でシュカシュカは罵倒する。
「どうして…うわーん!!」
ノーナは泣き出した。
女性も泣いている。
「ナターシャさんお子さんを亡くして悲しいのはわかりますぅ、しかししかし人を道連れにしてはいけませんよぉ…」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
シュカシュカはナターシャを宥めまくりナターシャは床に崩れ泣きまくっていた。
「帰りますよノーナちゃん!」
「シュカシュカ先輩なんて嫌いだーっ!!」
シュカシュカはノーナの二の腕を掴むがノーナは喚いて暴れていた。
そんな所トーマまでやって来た。
「ノーナがいないってスイーツ城探し回っててみんなで探したんだがこんな所にいたのか…」
トーマはアパートから降りて二人を馬車に乗せる。
「………………」
二人ともそっぽを向いて一言も話さない。
「どうしたんだ喧嘩でもしたのか?」
トーマは二人に話しかけるがムスっとした表情を崩さなかった。
(沈黙が怖い……チイチイママ助けて…)
トーマは馬を走らせながらチイチイに救いを求めていた。
そしてそしてスイーツ城ーーー
「ノーナちゃんどこに行ってたの!?」
「シュカシュカアンタ風邪は治ったんか?」
琴奈んとチイチイが迎えに来ていた。
「シュカシュカは大丈夫ですぅしかししかしノーナちゃんが…」
「シュカシュカ先輩ったら酷いんですよ突然ノーナをぶったんです!!」
ノーナはシュカシュカにぶつけ出した。
「何があったか知らんけど城に上がり。ひと休憩や」
チイチイはとりあえず二人を城にあげた。
「……………」
やはり二人はそっぽを向き合っていた。
「何があったんでしょうかいつもは仲良いのに…」
「事情を話してみん事にはな…」
と琴奈んとチイチイは二人の様子を見ながら囁き合う。
「二人とも何があったか話してくれんか?あんさん達がこうだとここも和なごまんで?」
「なんにもないですよぉ何にも!」
「シュカシュカ先輩なんて知らないですっ!」
二人とも総スカン。
チイチイは互いが一人になるチャンスを窺うかがう事にした。
互いに離れ、ノーナが寮の自室へと戻って行った。
「…………」
ノーナはボスンとベッドに身を投げ出す。
「なんでシュカシュカ先輩はノーナをぶったの?ノーナ、褒められたかったのに……」
そうしているとドアがノックされた。
「入って良いかい?」
「執事長?」
やって来たのはノフィンだった。
彼はクッキーとお茶を持って来ている。
「わあいクッキーだ♪」
ノーナは手放しで喜ぶ。
「ノーナちゃん、シュカシュカ君と喧嘩したそうだね。一体どうしたのかな?」
「シュカシュカの名前なんて聞きたくも無いです!」
ノーナは捲れる。
「ノーナちゃん、大人の話は黙って聞くものだよ」
ノフィンはノーナからクッキーを取り出した。
「ノーナのクッキー!」
「返して欲しかったら何があったか話してごらん?」
ノフィンは諭す。
ーーー
「ふむふむなるほど……」
「ノーナね、シュカシュカに褒められたくて一人で冒険したの、そしてねそしてね、雨で困ってたらおばさんが助けてくれてね……」
ノーナは途切れ途切れになりながらもノフィンに事情を話した。
「駄目じゃないかノーナちゃん、とても心配して探してたのに、そう言う時は誰かに付き添ってもらわないと!」
ノフィンはノーナを軽く叱った。
「うぅ……ごめんなさい……」
ノーナは涙目になる。
「でもよく話してくれた良い子だ」
ノフィンはノーナの頭を撫でる。
「それよりクッキー…」
(コイツ……)
現金ゲンキンなノーナに対しノフィンは僅かながら額にむき線を作る。




