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異能が現実のものとなったこの街の片隅で。  作者: 松葉天佑


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神栖御琴の異能

「あははははー、ごめんねーすっかり忘れてた」


 間の抜けた笑いを電話越しに浮かべる那須にガックリときた峯だったが、


「で、神栖君の異能ってなんですか。パイセンと同じテレポートなんですか?」


「テレポート?いや、瞬間移動ではないはずだよ?」


「え…?じゃあなんで…神栖君、いきなり私たちの前から姿が消えちゃったんですよ?」


「ウチの登録上は千里眼ってことになってるんだけど?…………。」


 那須は考える―――――

千里眼の異能である神栖御琴がなぜ、2人の前から姿を消すことができたのか。


 そして導き出された答えは、



「もしかしたら、デュアルスキラーなのかもしれない」



 デュアルスキラーとは、複数の異能を所有する能力者のこと。つまり神栖御琴は、千里眼の他にも炎や水、電気を発生させるなど、他の異能も持ち合わせている可能性があるということになる。


「え………まじ?」


「もしかしたらだよ。千里眼は読んで字の如く視機能が異常に発達しているんだよ。もしかしたら、他者の異能を目にすることで感覚的にその異能を会得できるのかもしれない……」


「つまり異能のコピーが出来るってことですか」


「確証は無いけど。でもまさか、自分で言っちゃうのもアレだけど、瞬間移動ってかなり高度な異能のはずだよ。移動先の座標を誤れば人や物が自分の身体に埋め込まれてしまう程に。ましてやゲーセンなんて密集した場所で使えるとはとても思えないんだよね。」


 いくらデュアルスキラーといえども個々が持つ異能には限界がある。異能学区ではその存在が報告されてこそいるものの、それは不完全な物が大半を占めている。

 そんな中で高等学校で行われる異能開発のカリキュラムを充分に受けていない神栖がデュアルスキラーとして完全体であるわけが無い、というのが那須の推察である。


「神栖君が君たちの前から消えたのには必ずタネがある。2人には引き続き神栖君の居場所を探り当ててほしい。仮に瞬間移動が使えたとしても移動先はせいぜい数十メートル先が限度だから、まだ近くにいるはず」


「わかりました。進展があればまた連絡します」


 ここで2人の通話は終了した。


「………と、いうことらしいです」


 通話の内容をスピーカーで聞いていた本宮は一言、


「そっかあ」


 深いため息を漏らした。


「とりあえず峯ちゃんはもう一度探知をやってくれ。次は逃さねえから」


「逃さないってどうやって…?」


 峯は疑問に感じながらも再び探知のため気を集中させる。


「―――――。あ、見つけました。これは…………多分、公園方向に進んでるみたいです」


「よし、公園だな。早速行こうぜ」

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