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今のわたし



 小さな箱の中にいたときは、早く壁の外に飛び出したくて仕方なかった。

 

 あのころは何の根拠もなく、外に出れば『わたし』から『私』になれると思っていた。


 守られない世界の厳しさを知らなかったから。



 外に出て楽しかったのは、最初だけ。


 壁がない世界は、思っていたより自由じゃなかった。


 小さな箱の中にいたとき、外でキラキラ見えていたものは、何だったのだろう?


 毎日毎日、自分を守るために『私』になった『わたし』を演じる。


 壁がなくなっただけで、わたしは何も変わってないのに――――――――

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