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1話完結のSS集  作者: 月夜
9/77

夕暮れにご注意を

テーマ:怖い噂

ジャンル:ホラー

 とある小さな町の学校で、ある噂が広まっていた。

 それは、人の影の中には何かがいるというものだ。


 だが、現代の学生、それも高校生がこんな話を怖がるはずはないのだが、この学校の学生達の空気は重かった。




「なんか最近、皆暗くない? なんか影がどうのとか」


「え、噂知らないの?」




 友達に詳しくを聞くと、どうやら夕暮れ時になると、その影の中から何かが出てきて、その人を影の中へ引きずり込むというのだ。


 そんな作り話を信じて、高校生がこんな深刻になっているのかと笑うと、友達が両肩を思いきり掴んできた。




「人が、消えてるんだよ」


「え……?」




 真剣な表情の友達だったが、怖がらせようとして言っているのだろうと、とくに本気にはしていなかった。


 だがその翌日から、その友達は行方不明となり、二度と姿を現すことはなかった。




「まさか、本当に影が……」




 そんなことあるはずがないと思い続けて数ヵ月が経つと、学校の生徒や先生のほとんどが行方不明となり、次第に生徒達は恐怖で欠席をし部屋に閉じ籠る者までで始めた。


 そんなある日の帰り道、周りの家を見るが、どこのカーテンもしっかりと閉まっている。


 もう陽も暮れ始め、外を歩く人すら誰もいない。




「早く帰ろ」




 段々と不気味になり始めていく町の様子に、早く帰ろうと早足になる。


 そして、何か背後に気配を感じ振り返るが、そこには誰の姿もない。


 あるのは自分の影だけで、再び歩みを進める。

 だが、また感じる何かの視線に次第と走りだし、ようやく家の前まで着き呼吸を落ち着かせると、ドアノブに手をかけた。




 〝つーかまーえたー〟




 背後から伸ばされた黒い何かに引きずり込まれ、その少女も行方不明となってしまった。


 今ではその町に住むものは誰一人としていない。

 だが、こんな小さな町で起きたことなど誰も知るよしもなかった。



《完》

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