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1話完結のSS集  作者: 月夜
24/77

続くから

テーマ:うちに○○がいます

ジャンル:現代ファンタジー

 私のご先祖様は、あの有名な明智 光秀だと亡くなったおじいさんに聞かされていた。


 そして私はその事をずっと前から知っていた。

 何故なら、私の記憶があるときから側には光秀がいたから。


 小さい頃の私に光秀は「私の事は誰にも話してはいけませんよ」と言った。

 だから私は誰にも話さなかったのだが、大きくなるにつれて、光秀が言った言葉の意図を理解した。


 みんなには見えない光秀の事を話せば、私が気味悪がられたりいじめられたりするかもしれない。

 だから話しちゃいけないなんて言ったんだ。


 今の私は中学生で、おじいさんが亡くなって丁度一年。

 私はお墓の前で手を合わせていた。




「あのおじいさんは私の事を伝えてくれた。前の代の者も、その前の者も……」


「私も光秀のこと伝えていくよ。だから、光秀はいなくなんてならないよ」




 光秀のことを伝える者がいなくなったとき、光秀自身もこの世から消えてしまう。


 伝えたからといって、光秀を見ることができるとは限らない。

 実際おじいさんには見えなかった。


 でもいつか、また私みたいな人は未来に現れる。


 私が大人になって結婚して子供ができたら、光秀がご先祖様だと伝える。

 そしてその子もまた次へと繋いでいく。


 光秀はみんなの中で生き続ける。

 この先もずっと。



 100年後──。


 年季の入った家の中で、ドタバタと駆け回る足音が響く。

 光秀を呼ぶ女の子の声が足音と共に近付いてくる。



「私の事は誰にも話してはいけませんよ」




 やっぱり未来にも──。



《完》

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