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1話完結のSS集  作者: 月夜
23/77

メリーさん

ジャンル:コメディ

 私のスマホにかかってきた電話。

 それは、メリーさんからだった。


 メリーさんが家まで来るという話は聞くが、みんなその後どうなったかは知らないんじゃないだろうか。


 答えはこうだ。

 メリーさんの暮らす異次元の世界に連れて行かれ、そこでメリーさんと遊ぶ。

 異次元といっても広くはなく、ちょっとした大部屋のような一室だけ。


 この空間では、食事もお手洗いにも行く必要がないためそういったのはなく、怪我も死ぬこともない。

 なのに、何故かお風呂だけはあるのだが、それはメリーさんが綺麗好きだから。




「新しい子連れてきちゃったわ」


「メリーさん、もうこの部屋一杯だよ。幼稚園以上だよ」




 メリーさんはいつもいつも子供を連れてくるため、部屋はすでに子供で一杯。

 そしてこうなると、決まってこうする。




「みんなー、このゲートを通って帰るのよ」


「はぁ、もうこれはメリーさんというより神隠しだよ」




 部屋にいた全員、ゲートを通ると元いた場所に戻される。

 こうして変な神隠しがきっと元いた世界では広まっているだろう。


 ちなみに何故私は帰らないのかだが、もう私に帰る場所はないから。

 私がこの異次元に来たのはもう100年以上も前。

 異次元では年はとらないが、元の世界の刻は進んでいく。


 それに、今の私の家族はメリーさんなのだ。




「よーし、また新しい子連れてきちゃうんだから」


「ちょっと! ここを託児所にする気!?」




 メリーさんとの生活は今では楽しくて、連れてきた子供達とも遊べるから実は暇にはならない。


 それに、メリーさんは実はとっても優しい女の子。

 最初はメリーさん自身が寂しくて子供達を連れてきていたみたいだけど、今は違う。




「託児所でもいいじゃない。それに、子供達直ぐに連れてくるから寂しくないわよ」




 今は私が寂しくないように、メリーさんは子供を連れてくる。



 私メリー、今アナタの後ろにいるの──。



《完》

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