自分作り
1.俺は一度死んで別世界で再生された
2.死んだ原因は自称神達のせい
3.再生された折に能力を与えられた
とりあえず自称神からのメッセージで判ったのはこの三点だな。
1番と2番は判った所でどうしようもないからスルーとして、3番の能力が一番問題だ。
ここで異世界らしく剣や魔法でチートって言うのであれば判りやすいのだが、やり込んでいたゲームの能力が使えると言われても今一ピンとこない。
…検証する必要があるな。
再びメニュー画面を表示し、設定の文字を指先で触れてみる。
「うわ…。マジでゲームのままかよ…。」
画面にはプレイヤーネームやアバターが表示され、メニュー画面の呼び出し方法や各種コマンドの設定が出ていた。もちろんゲーム開始時のデフォルトのままである。
「プレイヤーネームはケントでいいとして、アバターはどうするかな…。」
異世界戦争オンラインでは性別、顔、髪型、体格など無数に弄れるようになっており、リアルの自分にそっくりなアバターを作ることも可能であった。
ただリアルの自分は何処にでもいるような普通の男だし、どうせなら自分が使っていたアバターにしたほうがいいか。
~10分後~
「はぁ~…、なんとかできた…。」
アバターを思い出しながらああでもない、こうでもないと苦労しながらなんとか完成させた。
「後はこれで決定すればアバターの設定は完了か…。本当にこの格好になれるのかな?」
一抹の不安を覚えながらも俺はアバター作成の決定のボタンに触れた。