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第39話
四角く切られたメロンの果肉をフォークに突き刺し口へと運ぶ。するとかいだことない甘い匂いに鼻が反応した。なんという匂いでしょう。さすがは高級品。
私はそっとそれを口に含んだ。なんという味! まるで格闘家の本気パンチを顎にくらったかのような衝撃であった。ありえない美味さだわ。
料理長が自慢するだけのことはあるわ。私はこれを家でも食べたいと思い値段を聞いてみたが料理長がこう返してきた。なんか申し訳ない表情で……眉をしかめている。
「この品は貴重すぎて王族クラスの人しか食べれません。あまり採れない上に、一つで庶民の数ヶ月分の給料もとびますし……」
げげ、そんなに貴重なものだったなんて! 私はゆっくり味わって残りを食べることにした。ああ、美味しい!
私は一欠片をフォークに刺しカルシラスト様の真似をする。「はい、あーん?」と言いながら。面食らっていたカルシラスト様は自分を取り戻しパクリ、モグモグ。そして「ありがとう、マリカナ、やはり普通のとは味が違いますね」と口にした。




