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第34話
白い長い帽子のコックさんは人柄も料理の腕も秀逸らしく。「他にも何か食べていきますか? 特別なプリンや高価な品を使って作ったチーズケーキも最高ですよ」と話してくれる。
カルシラスト様は美しい顔で私に聞いてくる。彼の笑顔を頭にやきつける私。寂しくなったら思い出そうと思って……。
「プリンやチーズケーキも食べたいですか? 食堂に運びましょうか? ゆっくり味わいたいのではないですか?」
私は飢えた犬のようにワンではなく「はい!」と答えた。食堂の細長いテーブルにつく私。これは端から端まで何メートルあるんだろう?
少し空調の音がする。ぶーと。壁には山を描いた絵画が飾られている。私の正面にはカルシラスト様。それから専属シェフたちの腕によりをかけたデザート攻めにあった。
私は皿の上でプルプル揺れる小さな山みたいなプリンをスプーンで……あれスプーンが消失した。さっきまであったのに……。カルシラスト様がそれでショベルカーのようにプリンをすくいこちらにつきだし「はい、あーん?」と言う。




