表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/1595

第31話

 私とカルシラスト様は手をつなぎ階段をトントンと下りていく。長い階段だ。それにも高価な材料が使われているのは一目瞭然だ。流石は権力者の住みかね。


 私の家も豪奢でシックだがどうあがいてもこのお城にはかなわない。カルシラスト様の婚約者だし、私もいつかはここで暮らすことになるのかな。


 あまりに広いから最初は苦心しそう……迷路のように迷ってしまうかも……。それよりも今後よね……乙女ゲームのように学生生活が始まったらなんとか破滅を防がなければならない。


 国外追放や死罪なんて最悪以外のなにものでもない……。私が憂鬱になり「はあ……」と嘆息したのでカルシラスト様は「どうしました? 私に何かいたらない点でもありましか? すぐなおしますよ?」と慌てて話す。


 私は念のため聞いてみた。後学のため。彼はそんなことをする残酷な人間にはとてもみえず、グッドパーソンだ。しないと信じたい……。


「カルシラスト様は私を国外追放や死罪にしたりしますか?」


 唐突な質問にカルシラスト様は目を丸くしたが優しくこう言ってくれた。


「ありえません! 絶対に!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ