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第28話
何て答えが帰ってくるのかしら婚約破棄とかかしら……好きな人が別にできて君とはもう会えないとか?
私の足が不安から貧乏ゆすりを始める。私が座っているベッドが揺れ微かにきしむ音がする。
椅子に腰かけたカルシラスト様は私の瞳をじっと見た。真剣な表情だ。破棄ね? 破棄なのね? ああでもカッコよくて好きだからドキドキする。
カンヌはそばにたちニコニコ顔で様子を見ている。私には内容がわかっていますよ、という洞察力ありという顔にイライラする。
カルシラスト様が口を開き閉じてまた開き、やっと話始めた。私は自分の髪にそっと触れねぐせがないことをチェック。
「今日、私と図書館に行きませんか? もし時間がおありでしたら……」
私は婚約破棄とかじゃなくてホッとした。まあ、いずれ破棄される可能性も十分あるが。私は天然ボケを発揮しこう聞いた。
「荷物持ちですか? 私はあまり筋力がないですが?」
カルシラスト様は笑い「デートです」と言う。