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第195話
「じゃあダメね。バーにくりだすっていうのは」
「こんな昼間から飲むのは止めましょうね」
「カルちゃんたら保護者みたいな……」
あきれ顔のカナダ様は口を尖らせた。
どこか不満げね。思うようにことがはこばないとね……わかるんだけど。
「カルちゃん、暇だから鳳凰の舞を見せてよ」
「なんですか、その鳳凰の舞とか言うのは。適当はやめてください」
「幼少期に見せてくれたじゃない。ヒヨコが成長し鶏になり、さらに進化してみたいな……」
「え? 私はそんなことした覚えは……」
「ラストシーンは燃えてアッシュになるやつよ」
「灰って……そんなメモリーは皆無なのですが……」