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第182話
「カルちゃんはマリカナちゃんのどこが一番好きなの? 恋ばなよ、恋ばな」
カルシラスト様の顔に朱がさす。どうじてる?
「オホン」と咳をした彼は真摯にゆっくり言う。
「全てです。頭の上から足の先まで……性格から趣味まで……」
カナダさんはニヤニヤしながらカルシラスト様を耳を貸せとジェスチャー。
「え? なんですか? はあ、ええ! いやそれはない! 決して!」
私はこそこそ話す二人を見つつコーヒーをずずず。
いったい何をこそこそ話しているのかしら。
「マリカナは……その腐女子なのですか?」
私はコーヒーをブバ! ななな、なによそれ!