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第174話

「ちょっとそういうのは無しで……」


「カルちゃんたら昔は怖がりで夜にトイレに一人で行けなかったの」


 え? そうなんだ。カルシラスト様にも苦手なものが……。


 でも、二人が仲良しで羨ましいわ。私なんて……。


「マリカナ信じないでください! 決してそのようなことは……」


「あら、隠すことないじゃない。笑い話のひとつにはなるんだし」


「いえ、会話が弾むのはわかるのですが……他の話題でもねえ……」


「あ、私聞きたいです。カルシラスト様の子供の頃の逸話とかエピソードとか」

「あら、おねだりされちゃったわ。これは話すしかないわね」


「ちょっとカナダさん止めましょう!」


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