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第173話

 なーんだいとこか。ちょっと心配しちゃったじゃない。些末なほどよ、そう。


 確かに顔の輪郭とか目とか似てる感じがするわ。



 上品で整っていて温情を醸し出していて。


「マリカナ? マリカナ? 聞いていますか?」


「えと、なんですか? あははボケていました」


「カナダさんも一緒にコーヒーを飲むっていう提案ですよ」


「あ、はい。もちろんどうぞ……カナダ様」


 カナダ様は髪をかきあげ「悪いわね、ありがと」と言う。


 コーヒーを注文し終わるとカナダ様は話し始めた。


「さてマリカナちゃんに何を暴露しようかしら? ねえカルちゃん?」


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