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第170話

 こんなに幸せでいいのかしら? これから災厄が続々と私に攻撃してきたりして……。


 人は死ぬことを考慮すると昔日を思い出すと言うけれど……幸せを意識すると……。


 カルシラスト様は気さくにハミングした後こう言う。


「この前読んだ小説にカフェのシーンがあったのですよ。それが印象に残っていて……」


「どんなお話なんですか? ファンタジー?」


「ばったり二人の恋人に会ってしまう。つまり修羅場です」


「まさか……カルシラスト様は二人も恋人が?」


 そこで「あっ!」と声がする。そちらを見ると綺麗なお姉さんが。カバンをポロリと落とす。


 何? 本当に恋人? お話通りね!


 その人は「カルちゃん!」と等とニックネームで呼んだ。


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