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第16話

 私はなんとなく不思議なデートのように思えた。おんぶデートと命名。こんな形のデートをしたひとはそんなにいないのではないか……もといもしかしたら一組も。


 私はカルシラスト様の体温でまるで布団の中で丸まってぬくぬくしているかのような気分になってきたわ。


 この時間が永久に続けばいいのに……。それはきっと……もとい絶対無理であることは子供にだって理解できる。終わらない物語も人生もないのだから。


 仕方ないよね……悲しくて辛いけど……でもカルシラスト様の優しさは私を包み込んでくれる。う、眠くなってきた、うとうとする。


 私は安心のために寝付くのを防ぐため羊水の中にいるかのような安心感を与えるカルシラスト様に声をかけた。


「そろそろしんどくありませんか? 背負いっぱなしですし……下りるのはいや……じゃなくて下りますよ?」


 それにカルシラスト様は「なるべくそばで愛しい人と一緒にいたいのです……マリカナには迷惑な話でしょうか?」と聞いてきた。なんか泣きそうな声だ。前に回ったらハンサムな顔が歪んでいそう……。


 私は幸せを感じ「カルシラスト様が望むなら喜んで!」と口にした。

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