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第1594話
最前列の席に座っているので前方の景色がよく見え風が道路の両サイドに植樹された街路樹を揺らし、葉をもぎ取っていく。風が強く、帽子が飛ばないよう手で押さえる男性や、スカートを押さえる貴婦人の姿も見える。台風でも来るのかな?
カーリアはまだ何かを放している。話半分で聞いていたので判別できないところもあったが首肯し、うまくかわそうと躍起になる。本当に話すのが好きな子だ。彼女の話しの落ちを聞くとついつられて笑ってしまうことが多い。こんなに元気なカーリアが病死する運命にあるなんて誰にわかるだろう。神様が手元にカーリアを置きたかったのかもしれない。




