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第1580話
車窓から景色を眺めながらカーリアの話しに相づちを打ち、二つのことに集中力を発揮し、これから過去ではどうなったかを思い出そうと躍起になった。バス自体はもと居た場所のバスと同じ形、内装、広さのもので、どこかちぐはぐな過去に来た気がしてもどかしさがそこはかとなく周囲に発散される。少し色あせた窓。開閉出来て施錠できるタイプで、外の空気を吸おうとそっと手を伸ばしクレセント錠を掴んだ。あまり開け閉めされない窓だったのかガタガタと雑音を奏でたが聞き腕に力を入れガッと音をたてながらスライドさせた。甘いはちみつの香りが鼻孔をこちょこちょとこよりでくすぐるように刺激した。オープンカフェが見え、そこでは朝食を摂取するご婦人方が談笑しながらトーストを胃に流し込み、人生を享受している。




